暫しの別れ ページ27
side黒
忠義をどっくんを任せて自室へ戻った
あのままだと忠義にもっと酷いことをしそうで怖かった
人間の普通ってなんやろう･･･
忠義の願いをふと考えていた
人間を嫌う俺にとって想像もつかないものを忠義が感じてると思うと無償に腹が立った
俺の知らない人間の姿を知る忠義に腹が立った
黒「忠義･･･」
もう眠ろうと思い、ベッドに潜り目を閉じた瞬間扉が開いた
目を向けると忠義を抱いたどっくんが俯いて立っていた
黒「そんな所で立ってやんと中に入ったらええやん」
黄「横山くん」
どっくんの違和感をすぐ感じた俺はどっくんのもとへすぐに向かう
何も言わず、忠義を抱きしめたまま俯くどっくん
俺はすぐに悟った
何かあったんやな･･･
黒「何も言わへんから、言うてみ？」
黄「横山くん、ごめんな･･･」
黒「何でどっくんが謝るん？」
黄「俺、たぁを見るのが辛かった･･･」
黒「おん･･･」
黄「だから、俺･･･」
そういう事か･･･
どっくんに抱かれた忠義にそっと目を移した
少し手が大きくなっている
どっくんにもう一度目を移すと、啜り泣く声が聴こえてきた
黒「忠義の因子を眠らせたん？」
黄「俺のエゴやと思うけどっ･･･、もう･･････っ」
黒「･･････」
俺らの体は人間とは違って年齢は人間と同じように歳をとるが、体は人間の見た目の成長に比べて5年ほど遅い
人間の5年で見た目が1歳歳をとるようになってる
どっくんは忠義の中にある吸血鬼の因子を全て眠らせる術を施した
これは純血である吸血鬼のみ与えられた力であって滅多に使用しない
これを行うと吸血鬼の成長スピードが人間の成長スピードに変わる
そのため、終わった瞬間から成長が人間に追いつくように体の変化が起こる
しかし、その成長スピードが早すぎるためにその体は長い眠りに陥る
黒「そうか･･･」
黄「横山くんごめん･･･、ごめんな･･････っ」
俺に謝り続けるどっくんの頭をそっと自分の肩に近づけて頭を撫でる
どっくんは忠義のことをいろいろ心配してくれていたから、これも忠義のためを思ってのことだとすぐに理解した
黒「どっくんは悪ないから謝らんでええ」
黄「でもっ･･････」
黒「忠義のこと思ってやったんやろ？わかってるから･･･」
黄「･･････っ」
分かってるから･･････
あの日から月日は流れ
俺達は忠義の目覚めを待った
＊
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菅原祐飛(プロフ) - まゆまゆさん» コメントありがとうございます。リクエストありがとうございます。話の中に入れていきますので、また何かリクエストありましたらよろしくお願いします！ (2017年10月20日 12時) (
レス) id: 8c306f8bf9 (このIDを非表示/違反報告)
まゆまゆ(プロフ) - 移行おめでとうございます。早速ですが、またリクエスト良いですか。横山くん達とすばるくん達がお互い気が付かないうちに偶然何処かでニアミスするって言うお話を書いてください。お互いが何だあの人達はって言う感じが良いです。お願いします。 (2017年10月20日 11時) (レス) id: 5b279c0c03 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：菅原祐飛 | 作成日時：2017年10月19日 20時
