ひとりぼっち ページ21
said緑
僕は･･･僕は･･･
横山くんと亮ちゃんが出て行ってから家の外に出て行き、門の前にいた
どこかに行ってしまいたいような･･･そんな気持ちになった
ぐずん･･･
緑「よこ、やまくん･･･ぼく、ぼく･･･」
？「どないしたん？」
後ろからする声に振り返った
一人の男の人が僕に声をかけてくれた
？「どないしたん？」
緑「あ、あ･･･」
？「ケガ、したん？」
緑「え、あ･･･」
誰やろ･･･怖い人かな･･･
緑「僕、ひとりぼっちやねん･･･」
？「ひとりなん？迷子？」
緑「迷子じゃなくて･･･」
？「家帰れへんの？」
僕はその人に自分の溜めていることを吐き出すように話し始めた
その人は僕と同じ目線になるようにしゃがんでくれた
黙って何も言わずに聞いてくれた
悪い人やないんかな･･･
緑「家、ここやねんけど･･･居たくなくて、出てきた･･･」
？「そうやったん。何かあったん？」
緑「僕･･･自分のこと嫌いで･･･」
？「うん」
緑「怖くて･･･」
僕は自分の心のしんどいところを話した
聞き終わるとその人は優しく頭を撫でてくれた
僕、何でこの人にこんな話してるんやろ･･･
？「俺、君のことわからんけど･･･自分を悪く思いすぎたら、自分で自分を殺してしまうと思うねん」
緑「自分を･･･」
？「だから、自分の良いところをいつになってもいいから見つけてみた方がええと思う」
そっと微笑んでくれたその人に自分の胸が温かくなった
何も知らない、会ったこともないその人にちょっぴりの安心感を感じた
？「自分のこと、いつになってもいいから好きになってあげてな。ほら、もうすぐ日が暮れる。家に入っとき」
そう言って僕を家に帰し、立ち去って行った
ちょっとだけ明るくなった気持ちでその人の背中を見つめていた
・
・
「ヤス、どうしたん？」
用事を済ませて戻ってきた彼が俺を呼ぶ
青「マル」
橙「さっきの子、知り合い？」
青「泣いてたから、迷子かなって思ってん。でも家そこやって、家にいたくないって･･･自分のこと嫌いって言うから話聞いてた」
橙「そうやったん」
青「ちょっとスッキリしたみたいやった」
あの子は、いろんな辛い気持ちを抱え込んでいたんかな･･･
あの子の泣き顔と、震える姿が頭の中に残っていた
また、会えるような気がする
そんな気持ちを抱きながら俺らは家へ帰った
＊
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菅原祐飛(プロフ) - まゆまゆさん» コメントありがとうございます。リクエストありがとうございます。話の中に入れていきますので、また何かリクエストありましたらよろしくお願いします！ (2017年10月20日 12時) (
レス) id: 8c306f8bf9 (このIDを非表示/違反報告)
まゆまゆ(プロフ) - 移行おめでとうございます。早速ですが、またリクエスト良いですか。横山くん達とすばるくん達がお互い気が付かないうちに偶然何処かでニアミスするって言うお話を書いてください。お互いが何だあの人達はって言う感じが良いです。お願いします。 (2017年10月20日 11時) (レス) id: 5b279c0c03 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：菅原祐飛 | 作成日時：2017年10月19日 20時
