拒絶 ページ16
said黒
その日から、忠義は飢えの発作に毎回恐怖の言葉を叫んだ
その度に俺とどっくんは忠義を押さえて血を飲まそうとするも、忠義は「嫌や」の一点張り
忠義の目から大粒の涙が零れ落ちた
緑「嫌やっ･･･！！怖いっ！！やめてっ･･･！！」
黒「忠義っ、怖い事なんてないねん！これが普通やねん！何が怖いん！？」
緑「りょ･･･りょう、ちゃん･･･ヒクッ･･･」
涙で濡れた目でどっくんに助けを求める忠義をどっくんはそっと抱きしめた
そしてあやす様に忠義に尋ねる
こういう時は、どっくんが一番ええ
俺は出来ん･･･
黄「たぁ･･･何か言われたん？怒らへんから、正直に言うてみ？」
緑「･･･ほんまぁ･･･？」
黄「ほんまやで。俺らはたぁの味方や」
じっと俺の顔を見て、再びどっくんを見る
すると幼稚園であったことを淡々と震えた声で話し出した
緑「僕の、目･･･赤いって、言われて･･･。気持ち悪いって･･･」
黄「･･･」
黒「･･･」
緑「バケモノって･･･、おばけって･･･」
黄「たぁ･･･」
緑「バケモノなら･･･、血っ、ヒック･･･ほしいって･･･！」
黒「血が、欲しい･･･？」
今忠義は何て言うた･･･？
どっかで聞いたような覚えのある言葉を忠義が口にする
「血が欲しい」って言うたか･･･？
その言葉が俺にあの時の記憶を呼び起こす
俺の視界が赤くなる
あの時と同じ言葉に感覚、全てがあの日に戻るような感覚がした
ガタッ･･･
そっと立ち上がり、部屋を出た
すぐにどっくんが後を追って部屋を出てきた
黄「ちょっと、どこ行くんっ？」
黒「･･････、ヴァンパイア協会･･･」
黄「えぇ！？」
黒「あの日、俺言うたやろ？何かあったら、許さへんって･･･」
黄「俺も、行く。手は出したらあかんよ･･･？」
黒「･･････考えとく」
もう、同じ気持ちを忠義にさせへん
俺が忠義を守る
そのためなら･･･
俺はどっくんと一緒に協会の本部へ向かった
＊
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菅原祐飛(プロフ) - まゆまゆさん» コメントありがとうございます。リクエストありがとうございます。話の中に入れていきますので、また何かリクエストありましたらよろしくお願いします！ (2017年10月20日 12時) (
レス) id: 8c306f8bf9 (このIDを非表示/違反報告)
まゆまゆ(プロフ) - 移行おめでとうございます。早速ですが、またリクエスト良いですか。横山くん達とすばるくん達がお互い気が付かないうちに偶然何処かでニアミスするって言うお話を書いてください。お互いが何だあの人達はって言う感じが良いです。お願いします。 (2017年10月20日 11時) (レス) id: 5b279c0c03 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：菅原祐飛 | 作成日時：2017年10月19日 20時
