覆される概念 ページ41
side黒
黒「そんなん無理や」
紫「無理ってやってもないのに最初から決めつけてるのがあかんねん」
俺を見つめるその目は今までの人間からは見たことない光を放っていた
こいつ、なんちゅう目しとんねん･･･
人間ってこんな奴やったっけ･･･
目の前のこいつは俺が今まで見てきた人間のは違う
紫「お前は何が嫌やねん、何でそんなに人間を嫌うんや」
黒「そんなん、あんたら人間も俺らを嫌ってるやん。お互い様やろ」
そう俺が投げ捨てた言葉にこいつの目の光が強まる
その光に一瞬息を呑む
自分の中で何かが崩れていきそうになるのを感じた
伸びてくる手が俺の胸ぐらを掴む
紫「全ての人間がお前の思う人間やと思うなよ！！俺らはな、吸血鬼とか人間とかそんなんどうでもええんじゃ！！！」
黒「っ！」
紫「ただ忠義が笑ってほしい、自分の好きなことして、楽しく一日を過ごせれば･･･幸せならそれでええねん！！！そう思うのに吸血鬼やからあかんとか、そんな決まりなんかない！！」
黒「･･･」
･･･忠義の幸せを願うのに･･･
赤「横山、吸血鬼のあんたらより人間はちっぽけな違う存在かもしれへん。でも人を思う気持ちは何も違わへん。少なくとも、俺らはな」
青「横山さんも錦戸さんも、たっちょんのことを思ったから探してたんやろ？大事に思ってたから」
橙「僕らもたっちょんのことを大事に思ったらここまで来たんよ？」
･･･
･･････
･･･なんや、同じやったんかな
黄「横山くん」
黒「どっくん？」
黄「人間にも居ったみたいやな、たぁのこと大事に思ってくれる人」
黒「どっくん･･･」
俺を掴んでいた手がゆっくりと離される
その手にそっと視線を移し、そのまま彼を見た
彼は俺が今まで見てきた人間とは違うくて、真っ直ぐで信念を持っていた
黒「人間なんて、ただ俺ら吸血鬼を悪く言う自分らの為なら騙すことも平気でするばかりの･･･卑劣で弱い存在やと思ってました･･･」
紫「･･････」
黒「忠義を傷つけて、俺らの大事なもんを傷つける･･･そう思ってた」
赤「横山･･･」
話しだす俺の肩をどっくんは支えてくれた
忠義は俺に目を向け、額に汗をかきながらも少し笑う
その笑顔に俺の中で絡まっていたものが解れていく
黒「･･････っ、忠義のこと、大事に思ってくれてありがとうございます･･････」
忠義
俺･･･なんか間違ってたみたいやわ･･･
＊
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まゆまゆ(プロフ) - はい。過去編で大丈夫です。こちらこそよろしくお願いします。 (2017年10月17日 13時) (
レス) id: 5b279c0c03 (このIDを非表示/違反報告)
菅原祐飛(プロフ) - まゆまゆさん» いえいえ！コメントありがとうございます！過去編をこの後書こうと思っているので、そちらでも良いですか？これからもよろしくお願いします！リクエスト、お待ちしてます (2017年10月17日 13時) (レス) id: 8c306f8bf9 (このIDを非表示/違反報告)
まゆまゆ(プロフ) - たびたびすみません。続けてのリクエスト良いですか。横山くんが相当人間を毛嫌うのにはただ人間が弱いからだけじゃなく、人間からトラウマになる位嫌な出来事を受けたって言うお話を書いてください。お願いします。 (2017年10月17日 13時) (レス) id: 5b279c0c03 (このIDを非表示/違反報告)
菅原祐飛(プロフ) - まゆまゆさん» またまたリクエストありがとうございます！いろいろ試行錯誤しながら話に入れていきたいと思います！ (2017年10月17日 13時) (レス) id: 8c306f8bf9 (このIDを非表示/違反報告)
まゆまゆ(プロフ) - リクエストに応えてくれてありがとうございます。またリクエスト良いですか。吸血鬼と人間は決して一緒になれない(住めない)決まり事みたいなものがあるって言うお話を書いてください。お願いします。 (2017年10月17日 12時) (レス) id: 5b279c0c03 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：菅原祐飛 | 作成日時：2017年10月1日 21時
