会いたいのに会えない ページ37
side緑
僕の中の渇きが治まり一人部屋の窓際へ座り外を眺きこんだ
綺麗な青空が広がる
緑「綺麗やな･･････」
雲一つない空が僕の心にスっと染み渡る
今まで真っ赤な視界ばかり見えていた僕は久しぶりに赤以外の色を見た
赤『たつ』
緑「･･････」
脳裏に浮かぶ声
今までの時間の記憶が蘇る
すばるくん、信ちゃん･･･
章ちゃん、マルちゃん･･･
みんなとの思い出が空に描かれるように流れる
一緒にご飯を食べた事、テレビを見た事、時には怒られた事、喧嘩した事、笑い合った事
その記憶が僕の中である気持ちを生んでいた
･･････もう一回、みんなに会いたいな･･･
みんなに会いたい、その気持ちが膨らんでいく
でもあの時確かに聞こえた言葉
赤『だから吸血鬼は大っ嫌いやねん！！』
緑「っ！」
嫌いと言ったすばるくんの声が頭の中でこだまする
その言葉が自分をより吸血鬼だと認識させる
彼らと違う存在になった以上、もう一緒に居れないのかという答えしか浮かんでこなかった
緑「吸血鬼じゃ･･････なかったら･･････」
近くにいるのに会えない
会いたいのに会えない
そんなもどかしい気持ちは僕の目に涙を溜めた
黄「たぁ」
黒「何や、ここにおったんか」
緑「･･････？」
部屋の中に亮ちゃんと横山くんが入ってくる
僕は何も言わずに無視をした
黒「お前、最近どないしてん。血を要らんだの」
緑「僕は･･･、吸血鬼やないもん･･･」
横山くんの言葉に出来るだけ抵抗する
すると横山くんは僕に質問を投げかけた
黒「人の中で暮らすってどんな感じや？」
緑「･･････え？」
黒「あんな弱っちい奴らの中におってどうやねんって聞いとるねん」
緑「弱く、ないもん･･････」
すばるくんらのことを馬鹿にされたってように思った
言葉の抵抗をするもあまり効いている感じはない
緑「弱くない！すばるくんらは僕のこと大事な家族やって言うてくれた！すばるくんらを馬鹿にせんとって！！」
溢れ出す思いが洪水のように口から出る
今までの思いが言葉になり僕の中から飛び出した
黒「あぁーそう、だから何やねん」
気づいた時にはもう遅かった
黒「分からせんとあかんか？」
僕の言葉が横山くんの逆鱗に触れてしまったことを
＊
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まゆまゆ(プロフ) - はい。過去編で大丈夫です。こちらこそよろしくお願いします。 (2017年10月17日 13時) (
レス) id: 5b279c0c03 (このIDを非表示/違反報告)
菅原祐飛(プロフ) - まゆまゆさん» いえいえ！コメントありがとうございます！過去編をこの後書こうと思っているので、そちらでも良いですか？これからもよろしくお願いします！リクエスト、お待ちしてます (2017年10月17日 13時) (レス) id: 8c306f8bf9 (このIDを非表示/違反報告)
まゆまゆ(プロフ) - たびたびすみません。続けてのリクエスト良いですか。横山くんが相当人間を毛嫌うのにはただ人間が弱いからだけじゃなく、人間からトラウマになる位嫌な出来事を受けたって言うお話を書いてください。お願いします。 (2017年10月17日 13時) (レス) id: 5b279c0c03 (このIDを非表示/違反報告)
菅原祐飛(プロフ) - まゆまゆさん» またまたリクエストありがとうございます！いろいろ試行錯誤しながら話に入れていきたいと思います！ (2017年10月17日 13時) (レス) id: 8c306f8bf9 (このIDを非表示/違反報告)
まゆまゆ(プロフ) - リクエストに応えてくれてありがとうございます。またリクエスト良いですか。吸血鬼と人間は決して一緒になれない(住めない)決まり事みたいなものがあるって言うお話を書いてください。お願いします。 (2017年10月17日 12時) (レス) id: 5b279c0c03 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：菅原祐飛 | 作成日時：2017年10月1日 21時
