言ってない事 ページ35
side黄
たぁが戻ってきた
何よりもそれが嬉しい
でも、横山くんはたぁに言うてないことがある
黄「いつまで言わんつもりなん？」
横山くんの血を飲んで落ち着いたのか規則正しい寝息を立てて眠るたぁ
その横に横になる横山くんに俺は問いかける
俺の問いかけにとぼけた様子を見せるが、すぐにやめ首を押さえながら起き上る
黒「せやな、言わなあかんねんけど」
黄「たぁは今まで血を拒みすぎた。そのたぁが一気に覚醒したとなると、定期的に飢えがくるんやろ？」
黒「誰かの血を定期的に飲み続けんと、また暴走してまうからな･･･」
黄「それを言って素直に聞くとは思えんねんけど？」
吸血鬼の因子が体に馴染むまで暫くは激しい飢えが定期的にたぁに襲い掛かる
それを横山くんは知っていた
わかっててそれをまだ教えていない
黄「このまま言わんつもりなん？」
黒「いずれはちゃんと言うけど、暫くは黙っとこうと思う」
黄「何で？」
横山くんは意地悪そうに笑う
黒「今まで、我が儘を聞いてやったんや。これぐらいしてもええやろ」
黄「･･････誰が血をあげるん？たぁはタブレット効かんで？」
今俺らが持ってるタブレットにたぁの体が拒絶反応を起こしてしまうため与えることが出来ない
『誰か』の血を与えなければたぁの飢えを癒すことは出来ない
横山くんは首元から手を離し、持っていたタブレットを勢いよく口に流し込む
たぁの歯の噛み跡はもう綺麗に治っていた
黒「俺がやったらええやろ。もともと異母兄弟やし。ちょっとの量でかまわんし」
黄「逆に横山くんがしんどくならへん？」
黒「なら･･･」
グイッ
勢いよく横山くんに腕を引っ張られ、バランスを崩す
横山くんは俺の首元に顔を近づけた
首元に歯を突き立てられた
黒「俺の飢えはどっくんが癒してくれるんか？･･････なんてな、冗談や」
黄「驚かさんといてよ」
黒「ごめんごめん。俺なら平気や、気にすんな」
横山くんの冗談は時々冗談やないから怖い
たぁは俺らの予想通り、激しい飢えに襲われた
＊
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まゆまゆ(プロフ) - はい。過去編で大丈夫です。こちらこそよろしくお願いします。 (2017年10月17日 13時) (
レス) id: 5b279c0c03 (このIDを非表示/違反報告)
菅原祐飛(プロフ) - まゆまゆさん» いえいえ！コメントありがとうございます！過去編をこの後書こうと思っているので、そちらでも良いですか？これからもよろしくお願いします！リクエスト、お待ちしてます (2017年10月17日 13時) (レス) id: 8c306f8bf9 (このIDを非表示/違反報告)
まゆまゆ(プロフ) - たびたびすみません。続けてのリクエスト良いですか。横山くんが相当人間を毛嫌うのにはただ人間が弱いからだけじゃなく、人間からトラウマになる位嫌な出来事を受けたって言うお話を書いてください。お願いします。 (2017年10月17日 13時) (レス) id: 5b279c0c03 (このIDを非表示/違反報告)
菅原祐飛(プロフ) - まゆまゆさん» またまたリクエストありがとうございます！いろいろ試行錯誤しながら話に入れていきたいと思います！ (2017年10月17日 13時) (レス) id: 8c306f8bf9 (このIDを非表示/違反報告)
まゆまゆ(プロフ) - リクエストに応えてくれてありがとうございます。またリクエスト良いですか。吸血鬼と人間は決して一緒になれない(住めない)決まり事みたいなものがあるって言うお話を書いてください。お願いします。 (2017年10月17日 12時) (レス) id: 5b279c0c03 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：菅原祐飛 | 作成日時：2017年10月1日 21時
