虚しく擦り抜ける声 ページ29
said赤
黒「その言葉を、今の忠義が聞いたら･･･どう思うんやろうなぁ？」
こいつは何を言うてんねん、今の忠義に関係ないやん･･･
紫「何言うとんねんっ･･･今のたつに関係あられんわ」
怒りに震える手をぐっと握りしめ耐えるようにヒナはそう言う
横山はその言葉を聞き流し、奥でヤスに抱かれている忠義にそっと視線を移す
ヤスは忠義を横山の視線から逸らし守るように抱く腕を強めた
苦しそうに息をする忠義の手がピクッと動く
黒「おい！忠義。意識薄々戻ってるか？」
青「たっ･･･ちょん･･･？」
緑「ぁ･･･ん･･･。章･･･ちゃん･･･？」
ヤスの腕の中で辛そうに目を開ける忠義
まだ呼吸は早く、しんどそうに息をする顔を歪める
青「たっちょん！大丈夫か！？」
緑「･･････なして、は･･･なして･･･」
橙「まだしんどそうやん･･･、じっとしとりって･･･」
緑「嫌、や･･･はなしてっ･･･、章ちゃんっ･･････」
辛そうな体を無理やり動かし、ヤスの腕から逃げるように暴れる
ヤスを押しのけて腕から逃れるとのろのろ歩き、力尽きたのかペタンと座り込む
浅い息をしてこっちを見る目は悲しそうで寂しそうな目をしていた
どないしたん･･･忠義･･･
黒「聞いたか？忠義、こいつら吸血鬼のこと嫌いやねんて」
黄「たぁ･･･しんどいやろ？喉乾いて仕方ないんとちゃう？こっちおいで」
自分を呼ぶ錦戸の声にゆっくりと再び立ち上がりゆっくりと横山のもとへ歩き出す
俺らは心の中で「行くな」と叫んだ
あかん、あかんで忠義･･･そっちに行ったらあかんっ･･･
赤「たつっ！！行くなっ！！！行ったらあかん！！！」
紫「たつ！！！」
青「たっちょん！！」
橙「戻っておいでっ！！危ないから！」
俺らの呼び止める声に耳を傾けることなく歩みを止めない
ただ横山の一点をどこか虚ろな目で見つめている
横山のもとに辿りつくとガクリと力尽き横山に倒れこんだ
支えられ脱力をしたのか大きく息をすると横目で俺らを見る
その口からは小さな消えそうな声でこう呟いた
・
・
緑「すば･･･く･･･っ、ごめ･･･な･･･」
＊
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まゆまゆ(プロフ) - はい。過去編で大丈夫です。こちらこそよろしくお願いします。 (2017年10月17日 13時) (
レス) id: 5b279c0c03 (このIDを非表示/違反報告)
菅原祐飛(プロフ) - まゆまゆさん» いえいえ！コメントありがとうございます！過去編をこの後書こうと思っているので、そちらでも良いですか？これからもよろしくお願いします！リクエスト、お待ちしてます (2017年10月17日 13時) (レス) id: 8c306f8bf9 (このIDを非表示/違反報告)
まゆまゆ(プロフ) - たびたびすみません。続けてのリクエスト良いですか。横山くんが相当人間を毛嫌うのにはただ人間が弱いからだけじゃなく、人間からトラウマになる位嫌な出来事を受けたって言うお話を書いてください。お願いします。 (2017年10月17日 13時) (レス) id: 5b279c0c03 (このIDを非表示/違反報告)
菅原祐飛(プロフ) - まゆまゆさん» またまたリクエストありがとうございます！いろいろ試行錯誤しながら話に入れていきたいと思います！ (2017年10月17日 13時) (レス) id: 8c306f8bf9 (このIDを非表示/違反報告)
まゆまゆ(プロフ) - リクエストに応えてくれてありがとうございます。またリクエスト良いですか。吸血鬼と人間は決して一緒になれない(住めない)決まり事みたいなものがあるって言うお話を書いてください。お願いします。 (2017年10月17日 12時) (レス) id: 5b279c0c03 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：菅原祐飛 | 作成日時：2017年10月1日 21時
