甘ったれた世界 ページ25
side緑
･･････
ドクンッ･･
なんやろ･･････
ドクンッ･･･ドクンッ･･･
凄い熱い･･････
血が凄い駆け巡るような･･･何か、刺さってる･･･？
緑「！！？」
僕は目を開けるとすぐ近くにある顔
そして、気づく
首元に何かが刺さる感覚、全身から血が駆け巡る感覚
黒「目、覚めたか」
緑「い、ぃや･･･！！！はっ･･･なし･･････」
恐怖で身の毛がよだつ
ぐちゅっとした首元の感覚がその恐怖を加速させる
必死に抵抗して離れようとするも、全身から力を抜き取られていくように腕に力が入らない
黒「大人しくしとれ。すぐ終わるから」
緑「―――っ･･････！？」
鈍い痛みが首元に広がる
僕を抱く腕にさらに力が入る
その反対に僕の腕から力が抜けていく
緑「あっ･･･、･･･っや･･･」
全ての感覚を支配していく
全身は冷たくなっていくのに一点は熱くなっていく
耳、目、感覚の全てをこの人が支配していく恐怖に体を震わせる
緑「や･･･ぁ･･･はっ･･･んっ」
黄「横山くん、もうええんとちゃう？」
黒「･･････」
やっとのことで解放された僕の体はただその人に身を任せるしか出来なかった
その人は目を赤くさせ、赤くなった口元を拭う
頭がぼーっとして上手く働いていなかった
黒「忠義、お前は甘ったるい世界の中でおった。その世界も今日で終わりやで」
緑「な、･･･ぇ？」
僕は目を疑った
自分の手首を噛み、赤く染まったその手をゆっくり僕へ伸ばしてくる
緑「な、に･･･して･･･、んっ！？」
伸びてきた手が僕の口の中に少し入ってくる
入れさせまいと必死に拒み続ける
すると苛立ちを見せ始めたその人は自分の手首から滴り落ちる血液を自分の口に含んだ
理解できる範囲を超えて困惑する僕の顎を掴む
次の瞬間、顔が近づくと同時に何かが唇に触れる
緑「んんっ！！！！！！！」
黒「･･････飲め」
わずかな隙間から何か口の中に流れ込む
それを吐き出そうとするも、口を押さえる手に阻まれる
息も苦しくなり、喉に流れ込むそれは次第に喉を通り体に入り込む
カチャッ･･･
僕の中で何かが開く音が聞こえた気がした
＊
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まゆまゆ(プロフ) - はい。過去編で大丈夫です。こちらこそよろしくお願いします。 (2017年10月17日 13時) (
レス) id: 5b279c0c03 (このIDを非表示/違反報告)
菅原祐飛(プロフ) - まゆまゆさん» いえいえ！コメントありがとうございます！過去編をこの後書こうと思っているので、そちらでも良いですか？これからもよろしくお願いします！リクエスト、お待ちしてます (2017年10月17日 13時) (レス) id: 8c306f8bf9 (このIDを非表示/違反報告)
まゆまゆ(プロフ) - たびたびすみません。続けてのリクエスト良いですか。横山くんが相当人間を毛嫌うのにはただ人間が弱いからだけじゃなく、人間からトラウマになる位嫌な出来事を受けたって言うお話を書いてください。お願いします。 (2017年10月17日 13時) (レス) id: 5b279c0c03 (このIDを非表示/違反報告)
菅原祐飛(プロフ) - まゆまゆさん» またまたリクエストありがとうございます！いろいろ試行錯誤しながら話に入れていきたいと思います！ (2017年10月17日 13時) (レス) id: 8c306f8bf9 (このIDを非表示/違反報告)
まゆまゆ(プロフ) - リクエストに応えてくれてありがとうございます。またリクエスト良いですか。吸血鬼と人間は決して一緒になれない(住めない)決まり事みたいなものがあるって言うお話を書いてください。お願いします。 (2017年10月17日 12時) (レス) id: 5b279c0c03 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：菅原祐飛 | 作成日時：2017年10月1日 21時
