皆同じ気持ちだから ページ23
said紫
ヤスの叫び声と何かの物音に引き寄せられ部屋に入ると開かれた窓と床に倒れ込むヤスが視界に入る
紫「な、んや･･････これ･･････」
青「ごめんっ･･･、村上くん･･･ひっく、･･･ごめんっ･････」
紫「ヤス！どないしたんや！何があってん！！」
俺に必死に謝り続け泣くその姿に困惑気味な俺は、ひとまずヤスを抱き起こした
すると玄関の扉が開く音が聞こえ、すばるとマルが帰ってきたことを俺らに告げる
２人は「ただいま」と声をかけても返事がない事を不思議に思い、静まり返った1階から2階へやってきた
上がってくると俺とヤスの様子が変だったと思う
赤「おい、何でヤス･･･泣いてんねん」
橙「え、どういうこと？」
紫「なぁヤス、何があってん！」
青「ごめんっ･･････俺、守れんかった･･････守れんかったっ！！」
子供のように泣きじゃくるヤスにただどうしたらいいか分からなくお互いの顔を見合わせる
橙「たっちょんは･･･どこ･･･？」
赤「ヤス･･･、たつ･･･どないしてん･･･」
青「･･････っ」
紫「ヤス、俺らに何があったんか説明せぇ･･･」
ガランとした部屋、開きっぱなしの窓
この部屋に居るはずの忠義がいない
俺らはこの状況を必死に否定し続けた
でもヤスの一言で現実を突きつけられる
青「･･･横山と、錦戸に･･･連れて、行かれた･･････」
鈍器で殴られたような衝撃が体に響く
聞いても尚、嘘だと否定してもヤスの涙が事実と証明する
赤「なん、やて･･････何で、たつば･･････」
橙「あの人らとは何も関係、ないやん･･･」
紫「アイツの1人、その前にここに来てん･･･たつを探してるって言うて」
俺は二人に今日あったことを伝えた
青「俺、何となくやな予感がしたから･･･ぐずん･･･部屋行ったら･･･二人がたっちょんを･･･」
紫「ヤス、泣いててもしゃーないで･･････」
青「たっちょん･･･俺のせいで･･････」
赤「あの錦戸ってやつも吸血鬼やったんか･･････」
橙「どうするん？」
訳わからんことが多すぎて思考が停止する
解決策を出せないまま重い空気が立ち込め始める
その空気を一気に取り去ったのはすばるだった
赤「決まっとるやろ、連れ戻すんや」
青「相手は吸血鬼やで･･･？」
紫「そんなん気にしてられへん。でも念のためにこれを持っていく」
待っとけ･･･たつ･･･
俺らは必ず･･････
＊
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 175人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
まゆまゆ(プロフ) - はい。過去編で大丈夫です。こちらこそよろしくお願いします。 (2017年10月17日 13時) (
レス) id: 5b279c0c03 (このIDを非表示/違反報告)
菅原祐飛(プロフ) - まゆまゆさん» いえいえ！コメントありがとうございます！過去編をこの後書こうと思っているので、そちらでも良いですか？これからもよろしくお願いします！リクエスト、お待ちしてます (2017年10月17日 13時) (レス) id: 8c306f8bf9 (このIDを非表示/違反報告)
まゆまゆ(プロフ) - たびたびすみません。続けてのリクエスト良いですか。横山くんが相当人間を毛嫌うのにはただ人間が弱いからだけじゃなく、人間からトラウマになる位嫌な出来事を受けたって言うお話を書いてください。お願いします。 (2017年10月17日 13時) (レス) id: 5b279c0c03 (このIDを非表示/違反報告)
菅原祐飛(プロフ) - まゆまゆさん» またまたリクエストありがとうございます！いろいろ試行錯誤しながら話に入れていきたいと思います！ (2017年10月17日 13時) (レス) id: 8c306f8bf9 (このIDを非表示/違反報告)
まゆまゆ(プロフ) - リクエストに応えてくれてありがとうございます。またリクエスト良いですか。吸血鬼と人間は決して一緒になれない(住めない)決まり事みたいなものがあるって言うお話を書いてください。お願いします。 (2017年10月17日 12時) (レス) id: 5b279c0c03 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：菅原祐飛 | 作成日時：2017年10月1日 21時
