悪夢 ページ12
said赤
忠義の部屋から声がすると思って見てみるとその声は魘されている声やとわかった
あまりにも苦しそうな声やったから思わず起こすために声をかける
赤「たつ！！たつ！！起きぃ！！」
緑「うぅ･･･っ、ん･･･」
赤「おい、たつ！！起きろ！！」
緑「はぁはぁっ･･･、あっ！はぁ･･･はぁ･･･」
汗をびっしょりかいてやっとのことで起きる忠義
肩で息する姿にとっぽど怖い夢でも見ていたんやと思った
薄ら瞳を濡らして俺を見ると安心したように名前を呼んだ
緑「す、ばる･･･くん･･･？」
赤「お前、魘されとったで･･･」
緑「すばるくん･･･すばるくん･･･」
泣き出しそうな声で俺を呼ぶ忠義をいてもたってもいられず抱き寄せた
肩が微かに震える
小さな震えた声で話し始めた
緑「まっしろのせかいにな、僕･･･ひとりでな･･･おってん･･･」
赤「おん」
緑「まっかにな･･･なっていって･･･」
赤「おん」
瞳に堪えていた涙が耐え切れずにこぼれる
その涙が俺の胸を濡らす
緑「ぼくがっ･･･もう一人･･･おって、おそってきて、ひっく･･･っ･･･」
赤「･･････」
緑「早く一緒になろって･･･！僕っ･･･僕っ･･･！」
赤「怖かったな、大丈夫や。それは夢や･･･真っ赤な世界なんか現実にはないから」
緑「わぁぁっ･･････」
声を上げて泣く姿が恐怖の度合いを物語っていた
よっぽど･･･怖かったんやろうな･･･
しばらく俺の腕の中で泣いた後は少し恐怖も和らいだ様子を見せる
まだ啜り泣いていたけど、さっきよりは落ち着いていた
赤「落ち着いたか？」
緑「おん･･･僕、カッコ悪い･･･」
赤「怖い夢見た時は泣く方が一番や。何もカッコ悪いことあらへん」
緑「う、ん･･･」
安心したみたいで眠さでとろんとした顔をする
だんだん瞼が重く塞がれていく
ベッドに寝かして部屋に行こうとするとカクンと袖を引っ張られた
赤「どないしてん」
緑「･･･一緒に、寝て･･･？」
「また怖い夢見るかもしれへん」と申し訳なさそうに言う顔を見るとやっぱり子供なんやと思う
俺は忠義の横に並んで寝ると少しまだ濡れてる目の目じりを垂らして笑った
赤「早う寝るで。俺も眠いねん」
緑「ふふふ･･･」
赤「おやすみ」
頭を撫でてやると忠義は俺に抱き着きながら落ち着いた寝息をたてる
その寝息につられて俺も眠りに落ちた
＊
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まゆまゆ(プロフ) - はい。過去編で大丈夫です。こちらこそよろしくお願いします。 (2017年10月17日 13時) (
レス) id: 5b279c0c03 (このIDを非表示/違反報告)
菅原祐飛(プロフ) - まゆまゆさん» いえいえ！コメントありがとうございます！過去編をこの後書こうと思っているので、そちらでも良いですか？これからもよろしくお願いします！リクエスト、お待ちしてます (2017年10月17日 13時) (レス) id: 8c306f8bf9 (このIDを非表示/違反報告)
まゆまゆ(プロフ) - たびたびすみません。続けてのリクエスト良いですか。横山くんが相当人間を毛嫌うのにはただ人間が弱いからだけじゃなく、人間からトラウマになる位嫌な出来事を受けたって言うお話を書いてください。お願いします。 (2017年10月17日 13時) (レス) id: 5b279c0c03 (このIDを非表示/違反報告)
菅原祐飛(プロフ) - まゆまゆさん» またまたリクエストありがとうございます！いろいろ試行錯誤しながら話に入れていきたいと思います！ (2017年10月17日 13時) (レス) id: 8c306f8bf9 (このIDを非表示/違反報告)
まゆまゆ(プロフ) - リクエストに応えてくれてありがとうございます。またリクエスト良いですか。吸血鬼と人間は決して一緒になれない(住めない)決まり事みたいなものがあるって言うお話を書いてください。お願いします。 (2017年10月17日 12時) (レス) id: 5b279c0c03 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：菅原祐飛 | 作成日時：2017年10月1日 21時
