これからも (ページ10)

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出会いページ10

said緑

『あまり激しい運動はあかんで？』

緑「ここかー」

今日から俺は高校生
緊張感だけが頭を埋め尽くす
あまり学校に行った記憶が無い
俺はだいだい保健室で授業を受けていた
生まれつき心臓に爆弾を抱えて生まれた俺には楽しい学校生活なんて与えられていなかった

また、保健室なんやろうか

そう思いながら校門をくぐり抜けて敷地内を歩く

緑「そう言えばあまり学校なんて歩いたことないわ」

そんな事を感じながら歩いていると桜の陰から何か音が聴こえてきた

緑「ギター、の音？」

音の鳴る方へゆっくり歩いていくと

黄「♪〜」

ここの生徒がギターを弾きながら歌う姿が目に映る

上手いな･･･

じっと黙って聴き入ってしまっていると

黄「あれ？ここの新入生か？」
緑「え！？あ、そうです」

俺に気がついたみたいで声を掛けられた

黄「そうか！ここはいろいろあって楽しいでー！音楽好きやったら是非とも軽音においでや！」
緑「軽音･･･」

キーンコーンカーンコーン

予鈴のチャイムが鳴り響く

黄「あ、チャイム鳴ってもうたな！俺、錦戸亮って言うねん、自分は？」
緑「大倉忠義です」
黄「大倉やな！んじゃ、部室で待っとるからな！」

そう言って走りだし、桜の中に消えていった

緑「錦戸･･･亮･･･」

部室に行ったら会えるやろうか･･･
もう一回、会えればええな･･･

そう思いながら俺も教室へ向かった

＊