これからも (ページ7)

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もう一度ページ7

ふと…声が聞こえた…
聞いたことある…俺知ってる

『―亮ちゃん…』

まさか…
俺は声のする方へ振り向いた
俺の後ろに立っていたのは―…

黄「―おお…くら…」
緑『よぅ見えたなー…？亮ちゃん…』

そう。
大倉が後ろにおった
俺は慌てて大倉に駆け寄った
抱きしめたい…けど出来ひん…

黄「なんでやねん!!?!」
緑『え…？』
黄「なんで勝手に死んでまうねん…っ!!?!」
緑『…決まっとった事です』
黄「せやけど…っ!!」
緑『言うたでしょ？二十歳まで生きれんって…』
黄「せやったら…なんでバンドなんか、音楽…なんかっ…」
緑『……』

大倉はニコッと笑った
そして触れることの出来ない俺の体に腕を回しギュッと抱きしめた

緑『俺な…バンドん時の亮ちゃんの姿が好きやった…』

大倉は言葉を詰まらせながら俺に届けるように言葉を紡いだ

緑『俺もこの人の隣で音楽がしたいって思ったんやで…？』
黄「大倉…」
緑『親の反対を押しきって軽音部に入ったんや…』
黄「……」
緑『この頃…体が…言うこと…聞いてくれんかった…“もう…そろそろか…”って思った…』

大倉の言葉が震えてる
大倉の顔は見えんかったけど俺にも大倉が泣いてることがわかった…
俺も大倉の体に腕を回した
触れれないもどかしさを隠しながら

緑『俺…亮ちゃんとバンドしてて…楽しかったで…！軽音部に入ったこと…少しも後悔してへん…。』
黄「うん…」
緑『でも…でもな…』

大倉の体が震えてる
体から必死に言葉を吐き出そうとしているように見えた

緑『もう…もうっ……！！！』

＊