これからも (ページ16)

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帰り道ページ16

side緑

亮ちゃんに連れられ、トボトボと帰路を歩く

ほんま最悪や…みんなに心配させてもうた…

緑「…ごめんな」
黄「何で謝るねん！かまへんって、これぐらい」
緑「みんなに、迷惑かけてしもうた…」

亮ちゃんはアハハハと笑いながら、ガシガシと俺の頭を撫でる
その手は少し力強くて痛かった
でもその痛みは胸に広がる罪悪感に比べたら全然なんてこともなかった

黄「そんな顔すんなよ！みんな迷惑なんて思ってもないわ！」
緑「でも…」
黄「みんな仲間やねんから、心配して当然や」
緑「おん…」

亮ちゃんの笑い声と体温が俺に安心感を与えてくれた

緑「あ…」
黄「じゃあ、また明日な！今日はゆっくりせぇよ！」
緑「おん、ありがとう」

俺の家の前に着いて俺らは別れた
その後、親に事情を伝え、念のため病院へ行くことになった

みんなに伝えるべきやろうか…
今日のことでも心配させてるのに、これ以上心配させてどうすんねん
みんなと音楽出来んようになる
それだけは嫌や…

病院へ向かう車の中でぼーっと窓の外から見える風景を眺めながら思った

知ったら、みんなどんな顔するんかな…
俺はどんな顔…させてしまうんやろ…

＊