これからも (ページ15)

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嫌な予感ページ15

said黒

大倉が入部してから5ヶ月が経って
いろいろな曲を合わせることにだいぶ慣れてきた
やっぱりドラムあるのとないのじゃ違う
しかも大倉のドラムは今まで聞いてきたドラムの中では断トツでええと思った
今日も練習をしていた

黒「ほな、いっぺん休憩して一から合わせよかー」

休憩中も大倉は譜面と睨めっこ
コイツの一生懸命さは俺らにとってもええ刺激やった

緑「横山くん、ここな」
黒「どないしたん？」

俺にドラムの抑揚とかアクセントなどを相談してくる

俺も負けんよぅに頑張らなあかんなぁ･･･

黒「お前がええなって思うこと、いっぺんやってみ？」
緑「おん、ありがとう」

大倉は口角を上げて笑った

黒「おっしゃ！じゃあ合わせんでー」

各々の楽器を片手に各自持ち場についた
大倉のドラムの音で曲がスタートする
2日後に迎える文化祭での発表曲
今回のは結構激しめの曲だった
曲も中盤へ差し掛かった瞬間

ガシャン！！！！！！

何かが大きな音を立てて倒れる
弾いていた楽器の手を止めて音の鳴る方へ目を向ける

緑「ぐっ･･･！」

胸を押さえて苦しむ大倉がいた

黒「どないしてん！」

思わず駆け寄り大倉を支えると大倉の顔は額に汗をかいた青白い顔だった

え、大丈夫なんか！？

突如と現れた不安に全身包まれる

緑「･･････ごめんな」

大倉はそのまま帰ることになった
一人で帰らすのは心配だったから亮について行ってもらうことにした

赤「･･････」
青「たっちょん、大丈夫やろか･･･」
橙「顔色、だいぶ悪かったからな」
紫「･･････」
黒「なんかあったら、助けたろな･･･」

みんな考えることは同じ
動揺と不安と心配が入り混じる

黒「大倉･･････」

倒れたドラムをなおしてポツリと呟いた

＊