これからも (ページ14)

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忍び寄る魔の手ページ14

side緑

入学してから5か月
それから俺はみんなとの練習に参加していった
楽しい毎日を今まで以上に感じていた

黄「大倉、ここやねんけど」
緑「どないしたん？」
黄「この2拍目にアクセントって持ってこれる？」
緑「ここをドゥンダッタカってこと？」
黄「そうそう」
緑「OK、わかった。見直してみるわ」

みんなとの演奏なんて知らなかった俺は、充実した毎日を過ごしていた

赤「だいぶええんちゃう？」
黒「やっぱり、大倉のドラムはええわー」
青「一緒にやってて気持ちええもんな！」
緑「俺も楽しいで？」

曲を一から通してやってみる
その途中…

緑「ぐっ…！」

俺の胸に激しい痛みが走る
思わず俺はスティックを落としてしまった

紫「大倉！？」
青黄橙「！？」
赤「おい！どないしてん！」
黒「大倉！！」

横山くんが慌てて俺のそばに駆けつけてくれて、支えてくれた
みんな演奏を止めて、俺のそばに駆け寄る

緑「はぁ…、はぁ…」
黒「おい、大丈夫かっ！？」
緑「一瞬…痛かっただけやから…大丈夫…」
赤「でもお前…顔、真っ青やぞ…？」
青「たっちょん…」
橙「あんまり酷いなら、無理しんでや？」
黄「ほんまに大丈夫か？」

今まで忘れるぐらい痛みなんてなかったから油断をしていた
みんなの心配そうな顔を見ると罪悪感に苛まれる

緑「大丈夫、ごめんな…中断させて」
黒「それは全然かまへんけど…今日はやめとこか？」
緑「ごめんな…今日、俺帰るわ…」
紫「気を付けて帰れよ…？」
黄「心配やから、俺一緒に帰るわ」
緑「亮ちゃん…かまへん、俺一人で帰れる…」
赤「あかん、なんかあった時どうすんねん。一緒に帰ってもらえ」
緑「……ごめんな」

俺は亮ちゃんと一緒に帰ることになった

あかん…この感じ…もう…

＊