これからも (ページ12)

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色づく生活ページ12

side緑

俺は軽音部に入部した

黄「ほんま！？よっしゃ！！」
黒「改めて、これからもよろしくな！大倉！」
緑「よろしくお願いします」
黒「け・い・ご！」
緑「は？」

ずいっと近づいた顔に俺は一歩後ずさりをしてしまう

黒「やから、敬語！使わんでええで？」
緑「でも、俺…1年…」
黄「俺とヤスとマルは2年、横山くんとすばるくんに村上くんは3年やけどなー敬語一切使ってないねん！！」
黒「やから、大倉も敬語やのぅて、タメ口で話してな？」

ガラガラ…

紫「ごめんな！会議長引いてしもうたわ！」
黒「あ、ヒナ！お疲れさんやったな」

息を切らしながら入ってきた笑った時に見える八重歯が特徴な一人の男子生徒

紫「あれ？その子誰？」
青「新入部員の大倉忠義くん。たっちょんって呼んだってな～」
緑「たっちょんって…」
紫「ほぉ～！新入部員か！俺は村上信吾、キーボード担当や」
黒「それで、俺らの中では敬語なしっていう話しとったところ」
紫「あーせやな。俺らの間じゃ皆タメやしな」

なんか…すごい部活やな…

緑「なら、タメ語でいくわ」
黒「おっしゃ！」

なんかめっちゃ喜ばれてる…
こんなに誰かに喜ばれたことあったかな…
今までの生活が一気に色づいていくみたいやな…

今までの入院生活や学校生活をふと振り返りながらそんなことを思ってた
ただベッドの上で窓からの景色を眺めているか、学校に行っても保健室で友達などおらず、だた毎日を過ごしてきた
そんな生活を考えるとこの一瞬が凄いことだと思えた

赤「そう言えば、大倉って楽器なんか出来るもんあるんか？」
緑「……ドラムなら…」
∞ｰ緑「ドラムーーーーーー！！！！！！？」

答えた瞬間にめっちゃ大きな声で叫ばれ、俺はキョトンとしてしまった

青「それほんま！！！！？」
橙「これはグッドタイミングやな！」
緑「え…な…は…？」

状況についていけなくてアホみたいな返事をしてしまう

黒「実は俺らほかの楽器はおるのに、肝心のドラムだけおらんでん」
黄「大倉ーーお前最高やなーーー！」
赤「ちょっと聞かせてほしいわー」

またや…
また、喜ばれてる…
なんか、照れるけど…嬉しいわ…

俺は照れくささを隠しながらはにかむ様に笑った

＊