これからも (ページ11)

今日:1 hit、昨日:2 hit、合計:20,579 hit

再びページ11

side緑

軽音部

緑「……」

来てしまった…
何となく、会いたいなーって思ったらここに着いてた

俺は教室の扉を開けるか開けまいが悩んでいると勝手に扉が開いた

黒「あれ？」
緑「あ…」
黒「新入部員か？それとも見学？」
緑「え、えーっと…」

急に開いたことでまだ決心がついてなかった俺はたどたどしい返事を返す

どないしよ…俺、なんも決まってないのに…

そんなことを頭の中でぐるぐる考えていると

「横山くん、どないしたーん？」

聞き覚えのある声が近づいてくる

黄「あ！来てくれたん！」
緑「え、あ…はい」
黒「あれ？亮、知り合いか？」
黄「今日な、校門近くでギター弾いてたら会うてん！」
黒「そうなんや、やるやんー」
黄「来てくれて嬉しいわーありがとうな！」
黒「そんなところで突っ立ってんと中入り」

部室に招き入れられて緊張混じりで中に入る
そこには同じようにギターとベースを持って練習してる人が3人

青「あれ～？新入部員～？」
橙「え、そうなん！」
赤「おぉー」
緑「どうも…」
黄「こいつな、今朝会ってん！」

俺が入ると「新入部員や！」と言いながら騒がしく喜びだした

黒「自分、名前は？」
緑「大倉忠義です」
黒「大倉やな！これからよろしくな！」
黄「せや、なんなら今から自己紹介せぇへん？してる楽器と」
黒「せやな、俺は横山裕。トランペットにパーカッションとかしてる、この部の部長してるねん、よろしくな」
黄「改めて錦戸亮です、ギターやってんの見てるからわかるか！」
赤「渋谷すばる、俺もギターやっとんねん」
青「安田章大ですーリードギターしてるねん！よろしくな！たっよん！」
緑「たっちょん…？」
青「大倉忠義やからたっよん！あだ名あったほうが呼びやすいやろ？」
橙「丸山隆平です、マルって呼んでな！ベースしてます～パーーン！」
黒「相変わらずやな…もう一人村上信吾っていうキーボードしてるやつが居んねんけど、今会議に行ってんねん」
緑「そうなんですね」

今までちゃんとした部活はもちろん、学校生活を送ってこなかった俺にとっては胸の高鳴りを加速させるのには十分な要素だった

この部活に入れば、今までの生活から少しは変わんのかな
この人らと居れば、今までの自分から少しは変わんのかな

そう思うと、俺は答えた

緑「俺、軽音部…入ります…」

＊