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『ボスは何したの』
「車パンクさせちまったらしい。」
『あれってボスのお気に入りだったよね』
「そうそう、だから電話出た時に向こうから殺気が滲み出てた」
『因みにこの車が真っ二つになったら亜蓮、どんな気持ち?』「絶望」
Aは思い出した。
かつて、忍田とAが城戸の車を斬ったあの時のことを。
『マサも絶望したんだな』
「あの時のマサさん怖かったな」
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「お、A」
『いさみん』
「こいつ凄腕スナイパーじゃん」
「そういうアンタは亜蓮サン?」
「何、俺のこと知ってるの?」
「太刀川さん達から聞いてるぜ、強過ぎるってな」
「あいつも十分強いけど」
当真と亜蓮が話している間、Aは見知った気配のする方を見た。
向こうも気付いたのか、一瞬立ち止まったがポケットに手を突っ込んだままこちらへ歩いて来る。
『カゲ』
「何してんだ?」
「カゲじゃねーの」
「何だおめーか」
「A、知り合い?」
『うん。カゲ、私と同じ支部の亜蓮だよ。』
「どうも、神代亜蓮です。」
「…影浦雅人。」
亜蓮が手を出すと最初は躊躇っていた影浦だが渋々とその手を握った。
その姿に当真は口端を上げて笑う。
「…何笑ってやがる。」
「別に〜?カゲが大人しいとか珍しいからよ、大人しいとか。」
「あァ!?もういっぺん言って見ろクソリーゼント!!」
「リーゼント関係ないだろ」「うるせェー!!」
『亜蓮、カゲは感情受信体質だから視線送るくらいなら直接話してあげなよ』
「珍しいサイドエフェクトだな。バリバリ
「まァ…そうっす」
「ブハッ、敬語」「当真ァァ…」
首に腕を回し当真を倒そうとする影浦。
Aは何かを考えている亜蓮を隣でじっと見ていた。
『カゲ』
「…あ?どうした」
『今日予定ある?』
「今日……ねえけど」
亜蓮の考えていることが分かったのか、再び亜蓮の方を見た。
『亜蓮、カゲ今日予定ないよ』
「ん、ナイス。お前、ちょっと俺に付き合え。」
「は?」「オレは?」
『いさみんもおいで』
「お、やったね」
「お前のサイドエフェクトは肌で察知するんだろ?確かめてみたいことがあるけど、いいか?」
少しだけ警戒したように言う影浦にAは少し口元を緩めた。
「…ンだよ」
『何か、カゲは猫みたいだね』
「うるせー」
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わったー(プロフ) - めっちゃくっちゃ面白いです!!続きが気になります!今後とも期待してます!! (2019年12月30日 22時) (レス) id: d2c32b8c6a (このIDを非表示/違反報告)
雪 - やっと、続きが読めた(嬉しい)、続きを楽しみにしてます。(^w^) (2019年10月19日 9時) (レス) id: 736aad74b7 (このIDを非表示/違反報告)
キルア(プロフ) - その強さ神ですか?の続けお願いします (2019年9月15日 23時) (レス) id: 0cd3a06e93 (このIDを非表示/違反報告)
ミナモ - できればでいいんですが辻くんと夢主をもう少し絡めて欲しいです! これからも頑張ってください! (2019年6月17日 20時) (レス) id: b9b7859748 (このIDを非表示/違反報告)
まな - いろんなキャラが出て来て凄く面白いです!続き楽しみに待ってます♪ 更新頑張って下さい。 (2019年6月14日 3時) (レス) id: b9b7859748 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:RUGI | 作成日時:2018年9月23日 1時