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『…………』
「よっ、揚げせん食う?」
何事も無かったかのように迅は2人に軽く手を上げそう言った。
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迅の目の前に居たのは先程敵側にいた太刀川と風間だった。
見たところ、任務以外では仲は悪いわけでは無さそうだ。
3人が話している間、Aは少し離れた場所にある自販機で何を飲もうかじっと見て考えていた。
考えた末、ホットココアのボタンを押した。
ちょうどその頃、3人もAの姿がない事に気付いた。
「オレずっと気になってたんだけど、アイツ誰?」
「確かに、それはオレも気になっていた。ボーダーだとしても見た事がないからな」
奈良坂と古寺を落としたAが気になっていたのだろう。迅は笑って揚げせんに手を伸ばす。
「そりゃあ、そうさ。Aは本部所属じゃないから」
「え、じゃあ………玉狛か?」
「木崎の隊に居なかっただろ。鈴鳴でもないなら、何処だ」
「お、鋭いね風間さん。因みに鈴鳴でもないしウチでもない。あいつは違う所だ」
後は秘密なんで、と態とらしく人差し指を立てて言う迅に風間は眉を顰めた。
「あぁ、でもこれだけは教えて上げるよ」
「「?」」
「あいつ、本当に強いから。実力で言うと忍田さんよりもかなり上。忍田さん本人も絶対にそう言うよ」
「はあ!?マジで!?うわ、1戦やってみてえ!!」
「忍田本部長よりだとかなりのやり手だな」
迅は困ったように頭を掻いた。Aに怒られるからだ。特に、太刀川からはもうAは逃げられないだろう。
『悠、話終わった?』
「あぁ、………まぁ、終わった(いろいろと)」
『……ふーん』
「じゃあまたねー、太刀川さん風間さ「おい待て迅、とそこのお前!!」…あちゃー」
太刀川に指をさされ、Aは何かしたかと首を傾げた。
「お前聞いたぞ。オレの師匠より強いらしいな」
『…師匠?』
「師匠っていうのは忍田さんね」
『シノの?』
「オレと模擬戦しようぜ」
言うと思った。
迅は頭を抱えた。Aの事を聞かれ、つい嬉しくて話してしまった少し前の自分に後悔する。
Aを見れば黙ったままで更に焦る。
だが、予想外な事に頷いたのだ。
『本部は嫌、だからうちでやろう。悠も行こう』
「風間さんは?」
「オレも行こう。いいか?」
『うん、いいよ。』
迅の腕を引っ張り歩き出す。
通り過ぎる時に見えたAの顔は何処か嬉しそうだった。
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猫好き - とても面白い作品をありがとうございます！！これからも頑張って下さい！インフルエンザにはお気をつけてーー！(^-^)/ (2019年2月28日 3時) (
レス) id: fdca804d9b (このIDを非表示/違反報告)
sakurasaku - すっごく面白かったです！ これからも頑張ってください！ 文の書き方が綺麗で、とても読みやすかったです！！ (2018年11月3日 23時) (レス) id: 60efa7bb85 (このIDを非表示/違反報告)
RUGI(プロフ) - 雪さん» ありがとうございます！！更新頑張りますのでこれからもよろしくお願いします！！ (2018年10月19日 21時) (レス) id: d97384e260 (このIDを非表示/違反報告)
RUGI(プロフ) - ピンクさん» そう言ってもらえて嬉しいです！これからもよろしくお願いします！！ (2018年10月19日 21時) (レス) id: d97384e260 (このIDを非表示/違反報告)
RUGI(プロフ) - 向葵さん» ありがとうございます！！更新頑張りますのでこれからもよろしくお願いします！！ (2018年10月19日 21時) (レス) id: d97384e260 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：RUGI
| 作成日時：2018年8月18日 16時
