【庭球】私の人間関係

第27話 ページ28

『ん？』


メールの着信音だ。
開くとこれまた噂は何とやら、立海の切原じゃん。


『何部ですか？何だいきなり。』



バスケ部だよ。
よし、送信。...何だったんだ。


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「お、来た。」「なんて！？」

「うるせーな！今見るから大人しくしろよ！！」


開くと、バスケ部だよ。
文が短い、帝統先輩。


「やっぱり、」

「てか何なんだよ、さっきから。ん？バスケ部ってお前と同じじゃん。」

「...ぃ...」

「は？」

「ズルい！！！！何でアンタが帝統さんとメル友なのよ！！！！」



うおッ！？声！お前声大きい！！みんなこっち見てんじゃん！！
てかずるいって何だよ。




「アンタは知らないかもだけど、青学の帝統さんって言ったら私らにとっては神様なの！！」

「はぁ？」

「アンタ達テニス部が王者って言われてたみたいに、青学バスケ部と言ったら無敗の“王者”なの！」

「だったとか言うな！ってはぁ！？そんなすげぇの！？え、ちょっと待てよ、じゃあ帝統先輩って、」

「しかも今年の青学は歴代最強。部長の鬼咲さんや、虎白さんも凄い。それに帝統さんはエース、つまり中学トッププレイヤー！」

「トップ！？一番強いってこと！？」

「強過ぎるよ！ポジション何処でもこなすんだから！」


え！あの人そんなに凄い人だったの！？
てかこいつ柳先輩みたいだな。どんだけ情報持ってんだよ。



「あと第一、帝統さんは中学レベルじゃないから“神童”とまで呼ばれる！！」




帝統先輩が人間なのか本当に疑問に思った。
幸村部長といい勝負してる。絶対してる。
え、俺、そんなすごい人と話せたりメールしたりしたんだ。




やっべぇー、すげぇ嬉しい。




「吉田、お前詳しいな！」

「何ニヤついてんだ！！あったりまえだろ！あたしは帝統さんのファンなの！！なのに...ズルいズルい！何でアンタがぁああ！！」



え、てかこれ柳先輩達も知らないんじゃ。
真田副部長は帝統先輩が部活に入っているのは知ってたけど、何部か知らなかったみたいだし...俺、すっげぇ情報手に入れちゃった。





「柳せんぱーーい！！！」

「待てやこのモジャモジャがぁあああ！！！絞める！！」

「お前何キャラだよ！！」

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