第17話 ページ18
「お前、ええ加減にせえや!!」
怒鳴られたと同時に頬に熱が走る。
ああ、叩かれたのか。
「みんなに媚び売って恥ずかしくないの?」
『媚なんて売ってないよ。』
「無意識とか怖〜い。てか、ウザ。」
ついに語尾伸ばしが無くなった。
好き勝手言うけど、もう我慢の限界...本当によく耐えた。
「ハッ、もしかして泣いとるん?こないな事で泣くとか情けない奴やな。」
『あ?誰に言ってんだよ。』
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Aの発した言葉に、その場にいた三人の動きが止まる。
まさか、泣いていると思っていたAが無表情で此方を見ているではないか。
挙げ句の果てには大きく舌打ち。
彼女達が知っているAとはあまりにも掛け離れていており、それに対し驚いている。
ただ、お忘れでないだろうか。
頭脳良し運動能力はもはや人間離れをしており、その結果、武道やバスケでは頂点に君臨するという実績を叩き出している。
言わば完璧...しかし、彼女には問題があったのだ。
『情けないのはどっち。洗濯しないわドリンクや昼夜作らんわ...舐めとんのか?』
彼女の問題点。
それは、短気なことである。
本気ではキレないものの、彼女の中の怒りのボルテージが上がるのは他の人よりも遥かに早い。
「なッ、何よ!!」
『いやこっちが何。私今何か一つでも間違ったこと言ってましたかね。
ああ、あと媚なんてうってないから。』
「ど、どう見てもうっとるやろが!!」
『あ?どこ見て言ってんだコラ。そもそも媚び売って私に何か得でもするのかよ。しねえだろうが。』
そして、非常に口が悪い。
「こ、この、本性隠してたわね!?」
『隠してないけど。何で隠す必要があるの。』
完全にAの威圧にやられ、さっきまで強気だった三人が今では震えているからだ。
それはAも気付いており、溜め息を吐く。
『そんな風にしてたら、いつまで経っても相手にしてもらえないよ。』
「アンタに何が分かるのよ!!どうやったって、跡部君達には相手にされないし、それなのにアンタばっかり気に入られるしッ...」
『氷の眼差しをもらっているけど。本当にどこ見て言ってんだよこいつら。』
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越前love - 更新が難しいかもしれませんけど、頑張ってください (2021年5月3日 7時) (レス) id: ab07f9bac6 (このIDを非表示/違反報告)
越前love - 更新頑張ってくださいね!!立海メンバーとのつるんでるのもいいね!!!面白いね!! (2021年4月3日 15時) (レス) id: ab07f9bac6 (このIDを非表示/違反報告)
愛哀 - 赤也サイコーに可愛いね,弟にしたいくらいだね!更新頑張ってください (2021年3月26日 13時) (レス) id: ab07f9bac6 (このIDを非表示/違反報告)
愛哀 - 更新したの見たよ!!!面白かったよ (2021年3月24日 6時) (レス) id: ab07f9bac6 (このIDを非表示/違反報告)
越前love - そうそう!!!ジロくんなんてもう天使だよ!!更新したの見たよ!!! (2021年3月10日 19時) (レス) id: ab07f9bac6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:RUGI | 作成日時:2021年2月7日 11時