第4話 ページ5
「おいおいA、大丈夫かよ。」
『…これが大丈夫そうに見えますか。』
米屋は自分より少し下のAを見下ろす。
もう既に限界突破しそうな顔だった。
「ブハッ、ブッサイクだなー。」
『そのカチューシャへし折ってやろうか。』
「A先輩荒れてるね〜。」
それもそうだ。
段々と人が集まり始めて、ただでさえ女子一人という状態なのだから。
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「今日から暫く防衛して下さるボーダー隊員の方々です。失礼の無いように、そしてもしもの事があれば彼らの指示に従う様に。」
黒部がそう言った後に、風間が前に出た。
「大切な時間を割いてしまい申し訳ない。俺はボーダー隊員の風間隊隊長の風間だ。我々の事は気にせず練習に励んで欲しい。もし、何か異変に気付いたなら気軽に隊員達に声をかけてくれ。」
そう言って、風間が頭を下げて太刀川を見た。
この流れだと太刀川が少し話さなければならないようだ。
当の本人はというと、何を言おうか考えている様だった。だが、Aは嫌な予感がして顔を引き攣らせながら太刀川を見る。
「俺は太刀川隊隊長の太刀川だ。風間さんの言った通り、何かあれば近くにいる隊員に話しかけてくれ。あ、そうそう！一応言っておくが、風間さんはこう見えても21歳だからな。」
「「「「『(あーあ。 )』」」」」
「太刀川、後で話がある。」
A達はそっと心の中で手を合わせた。
太刀川、お前の事は忘れない。
こうして無事に終える事ができた。
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「さて、グループ分けだけど。こうなりました〜。」
そう言って迅さんが出したグループ分け。
私たちは10人いる訳だから、2人のグループが5つ出来るわけだ。
えっと、太刀川隊2人、風間さんと当真先輩、米屋先輩と駿、歌川君と菊地原。
「國神ちゃんは俺と。この分け方がいいからね。」
『何か視えたんですか？』
「いや、まだそんなには見えないけどこれが最善かな。」
『え、危なかったりするんですか。』
「いや、大丈夫だけど、俺はシールドで選手達を守らないといけない時は國神ちゃん1人で相手してね。」
『思いっきり危ないだろ。』
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作者名：RUGI
| 作成日時：2020年8月12日 8時
