【WT×庭球】非凡人の人間関係 (ページ12)

今日:2 hit、昨日:7 hit、合計:10,831 hit

第11話ページ12

『96…ぐっ…97、98ぃ、99ぅおお…！』

あと１回、あと１回だ。
これをやればやっと終われるんだあああ！

『ひゃ、「…何してんの。」ぐげっ！』

な、びっくりした。集中し過ぎて人の気配どころかトリオンを感じなかったよ。不覚だ。
本当、鬼エリート迅さんいなくて良かった…

「ちょっと、聞いてんの？」

『すみませんでした。』

うん、ところで君は誰なの？

＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿

＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿

「ふーん、アンタ高一なんだ。」

『はい、そうです。』

この帽子を被った猫目の男の子は越前リョーマ君と言うらしい。因みに中学一年だって！え、ここって高校生もいるのに呼ばれたって凄くないだろうか。

「何で敬語？中一だけど。」

『な、何となく。』

「アンタよく変って言われるでしょ。」

よく分かったね。
毎日毎日、そこらのトリオに変人だの変態だの…挙句の果てには珍獣て。人間どこいった？

「強いの？」

『ん？』

「國神さんは、強いの？」

『あ、弱いよ私。』「すごい即答。」

いやいやだって私、いつもボコられてるからね。三馬鹿トリオにひげ、エリート…いかん、きりがない。

「ねえ、ちょっと…」

「あー！いた！コシマエー！！！」

え、何か、何か来た…ッ！！
そのまま身体に衝撃が走った。
今何が起こった？

「國神さん！ちょっと、キンタロー危ないでしょ。」

「ん？あ！ボーダーの姉ちゃんや！！わい！わい遠山金太郎言いますねん！よろしゅう！！」

え、可愛い。
ちょっとこの子可愛い！！
それにヒョウ柄って！！

『私、國神A。よろしくお願いします、遠山君。』

「金ちゃんでええよ！わいも姉ちゃんことAちゃんて呼ぶな！」

『可愛い！金ちゃん可愛いー！！』

こんな子いない。こんな可愛い達なんて修や遊真、千佳ちゃん達くらいしかいない。
ああ、いいなあ。

「…ちょっと、何でそいつだけ敬語じゃないの。しかも名前｡」

『！そうだよね、ごめんね。』

「違う。」『？』

「リョーマだから。そう呼んでよ、…Aさん。」

心臓をアイビスで撃ち抜かれた音がした。

『リョーマ君と金ちゃんのおかげでこの合宿頑張れる。』

「？わいも姉ちゃんと仲良くなれたで頑張れる！！」

『ああああ！！もうベイルアウトだああ！！』

「何言ってんの？」