第67話 ページ19
「帝統か。」
『手塚君、もしかして走り込みでもしてた？』
「ああ、丁度キリがついた所だ。」
『お疲れ様。』
「ああ。」
これは一体どう話せばいいのだろうか。
そう思っていた時、先に口を開いたのは手塚君だった。
「帝統がこの合宿に来て、全員がいい意味で雰囲気が変わった。」
『色々あったけど、全員真剣にやってたよね。』
「俺達が集中して取り組めたのはお前のおかげでもある。感謝する、帝統。」
何か感謝された。
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
「合宿ご苦労だった。肉も道具も全て一流品だ、さあ好きなだけ食え！！ハァーッハッハッハッ！！」
「…相変わらず派手やな。」
『どんまい、忍足侑士君。』「フルネーム…！？」
最終日ともあって切原や桃城がバーベキューをやりたいと言った時、跡部が指をパチン！と鳴らした。
そして、現在。大きな庭でバーベキューをする事になり、綺麗に並べられた食材や道具を見てAは口元を引き攣らせる。
「Aちゃん、食べないの〜？」
「あかん、Aちゃん固まっとるで。」
そんなAに光栖川が皿と箸を持たせ、みちるがその背中を押した。
ようやくAが我に返る。
『私何やってるんだろ。』
「バーベキューだよ〜。ほらほらお肉と野菜入れてあげる〜。」
「ぎょうさん食べや。Aちゃん、自分こんなかで1番ちっこいやん。」
『それは関係ないと思う。』
少しむすりとしたAに4人は笑う。
何だかんだ、色々とあったがいざこざ以来、4人ともいい雰囲気になった。
「あたし今回の合宿来て良かった。Aちゃんに言われてハッとしたんや。」
「私も感謝してるわ。…ありがとう、Aさん。」
「朱里ちゃん、顔真っ赤やでー！」
「な、何言っているのよ、」
『成程、光栖川さんはツンデレっていうやつね。』
「な、違うわよ！！あなた何言ってるのよ！！」
『氷で冷やす？顔赤いから。』「Aさん！！」
顔を真っ赤にしてた怒る光栖川に対し、Aは表情は少し緩み、揶揄う。
その様子を矢紅がスマホで写真を撮る。
「あいつら何かスゲー仲良くなってないすか！？」
「いい事じゃろ。…何じゃその顔は。」
「だって面白くなさそーって顔してますッイデデデ！！痛いっす！！！」
「おー、こんな庭になぁんでワカメが生えとるのかのぉ。柳生、抜くの手伝っとくれー。」
「仁王君やめたまえ！」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 284人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「テニスの王子様」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
こころ(プロフ) - 面白くて非凡人シリーズ全部見てます。更新楽しみにしてます。 (2022年9月6日 3時) (
レス) @page27 id: eb962bcdd2 (このIDを非表示/違反報告)
小雪(プロフ) - 続き気になっています この作品はもう更新されないのでしょうか？ (2021年4月24日 14時) (レス) id: 979a4f7246 (このIDを非表示/違反報告)
光華(プロフ) - えっ神ですか､好きです!更新応援してます!! (2021年3月17日 19時) (レス) id: a571740452 (このIDを非表示/違反報告)
小雪(プロフ) - 面白くて何回も読み返してます！帝統ちゃんと寿三郎先輩の絡み好きです。更新頑張ってください (2021年2月6日 9時) (レス) id: 979a4f7246 (このIDを非表示/違反報告)
金糸雀 - 帝統ちゃんの性格やその他もろもろ大好きです！お話しの内容も面白くて最高です！大変でしょうが、更新頑張ってください！！ (2021年1月15日 3時) (レス) id: 23f2dced37 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：RUGI
| 作成日時：2020年5月12日 17時
