第50話 ページ2
それは突然来た。
カゴやボトルを出していたら、後ろに人の気配がするので振り返る。
「ねえ、あんたに聞きたい事があるんやけど。」
そこには、四天宝寺の奏菊さんと氷帝の光栖川さんがいた。
自己紹介の時とはうってかわり、鋭い目付きをしている。
意外と早く来たな。
頭の中は冷静だった。
『どうぞ。』
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「貴方ここに何しに来たの？」
『選手のサポートです。』
「ええ、そうよね。ならしっかり働いてくれる？」
光栖川さんの言葉に正直、何を言っているんだと思った。
しっかりも何も私はスポドリの補充もタオルも1人でやってるいる。
第一、そのボトルを持っていく彼女達がよく分かっているはずだけど。
『私は働いていますよ。』
「ハッ、よう言うわ。白石君達に媚び売っとるクセに。ほんま、そういうのウザイわ。」
「ここは遊び場ではないのよ。生半可な気持ちでやるのなら帰ってちょうだい。」
見下した様な目をする光栖川さん、鼻で笑う奏菊さんは私が言い返さないのを見て満足したのか部屋から出ていった。
「おーおー、女は怖いのう。」
『そうだね。練習はどうしたのかな、仁王君。』
「ピヨ…帝統さん、怒っておるか？」
『まだ我慢してるけどね。』
「正直、あれだけで終わる気がせんが。」
『次で抹殺対象になるから。』
「短気じゃな。」
何も言ってくれるな仁王君。
仕方ない事だ。
だって実際にスポドリを作ったり、タオルを洗濯して干したり、それを畳んだりとその過程を彼女達は見ていない。
見てもいないのにしっかり仕事しろだの、生半可な気持ちだのよくもまあ2日目で言えるなおい。
「…」
『ああ、仁王君。ちょっと聞きたい事があるんだ。』
「何じゃ。」
『昨日のスコアボードって誰がやっていた？』
「柳じゃな。…成程、今日の様子をまた後で報告するナリ。」
『ありがとう。』
「因みに、球拾いもコート整備も奏菊1人じゃと時間がかかると柳が判断して、みんなでやったぜよ。」
そう言って妖しい笑みを浮かべた仁王君は部屋から出て行った。
『生半可な気持ち…』
へえ、言ってくれるわ。
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こころ(プロフ) - 面白くて非凡人シリーズ全部見てます。更新楽しみにしてます。 (2022年9月6日 3時) (
レス) @page27 id: eb962bcdd2 (このIDを非表示/違反報告)
小雪(プロフ) - 続き気になっています この作品はもう更新されないのでしょうか？ (2021年4月24日 14時) (レス) id: 979a4f7246 (このIDを非表示/違反報告)
光華(プロフ) - えっ神ですか､好きです!更新応援してます!! (2021年3月17日 19時) (レス) id: a571740452 (このIDを非表示/違反報告)
小雪(プロフ) - 面白くて何回も読み返してます！帝統ちゃんと寿三郎先輩の絡み好きです。更新頑張ってください (2021年2月6日 9時) (レス) id: 979a4f7246 (このIDを非表示/違反報告)
金糸雀 - 帝統ちゃんの性格やその他もろもろ大好きです！お話しの内容も面白くて最高です！大変でしょうが、更新頑張ってください！！ (2021年1月15日 3時) (レス) id: 23f2dced37 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：RUGI
| 作成日時：2020年5月12日 17時
