第40話 ページ42
「！A先輩、Ｃグループ？」
『ああ、ほらよ。』
Aが取り出した紙に“Ｃ”と書かれてある。
その時の越前の周りは花が飛んでいたと、後に宍戸が証言した。
「あー！あん時のカッコええにーちゃんや！！」
『四天宝寺の遠山か。』
「金ちゃんでええで！よろしゅうー！」
「ちょっと、A先輩の手、離してよ。」
「ええやん！コシマエばっかりズルい！」
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「君が帝統A君だね。俺は幸村精市、よろしく頼むよ。」
『ああ、よろしく。』
2人は握手を交わす。
Aはふと毛利の事を思い出した。難病だったにも関わらず、“王者”の威厳とプライドからリハビリを毎日怠らず努力していたと。
その結果、再びコートに立つ事ができた。
見た目は儚く和らげだが、雰囲気は上に立つ者に相応しい。手も、しっかりしていた。
「どうかしたかい？」
『いや、立海のトップなのも頷けると思っただけ。毎日、努力して闘ってきたんだな。』
「！」
ーーーーーーーーーーーーーー
帝統君の顔を見る。
さらりとした黒髪から覗く白い肌。そして生きていると実感する程の赤い瞳。耳には深紅のピアス。
自分で言うのも何だが、テニス部には顔が整った者が多い。だからそういう感覚が鈍っているのかもしれない、だがそうではなかった。
この世にこんな綺麗な人間がいるのだと、そう思った。まるで芸術作品かのように整った容姿、独特な雰囲気にぞくりとする。こんな事は、初めてだった。
だが、嫌ではなく、何故か心地良い。
違和感が全くないのだ。
以前、丸井がぽつりと帝統君のことを話した時があった。
＿＿何でか分からねぇけど、A君がいると落ち着くんだ。
まさに、この感覚なのだろう。
俺が彼を初めて見たのは正に今日だが、入ってきたあの時も言葉を発する事が出来なかった。
あの規律に厳しい真田でさえも、言葉を失っていた。いや、そもそも前にも会っているだろう、お前は。
努力して闘ってきたなんて、初めて言われた。それじゃあまるで、俺の苦しみを見透かされている様なものじゃないか。
でも、もしそうなら…彼は受け止めてくれるだろうか。
柄でもなく、受け止めて欲しい、そう思ってしまった。
『どうした。』
「フフ、何でもないよ。帝統君、マネージャーよろしく頼んだよ。」
『了解。』
彼と仲良くなるくらい許してよ、ボウヤ。
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越前love - また何回も見ちゃいました！更新頑張ってください。 (2021年4月30日 7時) (
レス) id: ab07f9bac6 (このIDを非表示/違反報告)
鬼灯(プロフ) - 最っ高に面白いです！！男主でキャラ達に懐かれる設定大好きなのですっごい面白いです！！更新頑張ってください！！！ (2021年3月21日 22時) (レス) id: 6816aad330 (このIDを非表示/違反報告)
越前love - 更新したの見たよ!!!赤也可愛いね^^* (2021年3月10日 19時) (レス) id: ab07f9bac6 (このIDを非表示/違反報告)
仁王彩香(プロフ) - (+_+)(+_+)(+_+)(+_+)(+_+) (2021年2月4日 12時) (レス) id: f42b11f826 (このIDを非表示/違反報告)
越前love - 更新したんだね頑張ってください (2021年1月10日 8時) (レス) id: ab07f9bac6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：RUGI
| 作成日時：2020年5月2日 20時
