第33話 ページ34
荒れ狂う焼肉屋とは一方、青学の監督、竜崎スミレはスッポンの鼻歌を歌い気分は最高潮であった。
『何してんだババア。』
「帝統かい、アタシは今気分がいいんじゃよ。」
『そんな気分がいい時に悲報だババア。』
「先生と呼ばんかい！！……何だい、その後ろの屍は。」
『しょうもねえ事して自爆したアホ共。』
ほらよとAは竜崎に縦にそれは長い長方形の紙を渡す。不思議そうに見ていたが段々と険しいものとなっていく。
奇声もやはり、最高潮であった。
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壁に打ち続けることかれこれ3時間は経っただろう。
明日は決勝ということもあり、手塚は表情には出さずとも、グリップを握りしめる手はいつもより微かに強い。
『壁の打ち合いはもうやめとけ。』
「だが、」
『
「！」
肩が微かに揺れる。Aにそう呼ばれる度に手塚は何故か縛られる様な感覚を味わう。
昔は互いに名前で呼びあっていてそんな事はなかったが、いつからか苗字で呼ぶようになった。
だからか、特別だった。
手塚を名前で呼ぶなど家族以外などで恐らくAだけだろう。
場面を戻し、Aはバッグから自分のラケットを出し、先程まで手塚が壁打ちで使っていたボールをすくい上げた。
『俺がお前の相手をする。』
「珍しいな。お前から言い出すのは。」
『気分だ気分。但し、ゾーンは使うな。明日に影響したら意味ねえからな。』
「また範囲を狭めたな。」
『じゃなかったら意地でも無茶するだろてめえはよ。』
「…お前が本気を出さないからだ。」
『本気出させてみろ。ま、それは明日の決勝終わったらだ。』
で、やるのか、やらねえのか。
Aが挑発するように口端を上げれば、手塚は当然やるに決まってるだろうと言わんばかりにラケットを構えた。
『いくぞ。』
「ああ…来い、A。」
Aは鼻で笑うと、ボールを高く上げた。
その表情はどこか愉しげであった。
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越前love - また何回も見ちゃいました！更新頑張ってください。 (2021年4月30日 7時) (
レス) id: ab07f9bac6 (このIDを非表示/違反報告)
鬼灯(プロフ) - 最っ高に面白いです！！男主でキャラ達に懐かれる設定大好きなのですっごい面白いです！！更新頑張ってください！！！ (2021年3月21日 22時) (レス) id: 6816aad330 (このIDを非表示/違反報告)
越前love - 更新したの見たよ!!!赤也可愛いね^^* (2021年3月10日 19時) (レス) id: ab07f9bac6 (このIDを非表示/違反報告)
仁王彩香(プロフ) - (+_+)(+_+)(+_+)(+_+)(+_+) (2021年2月4日 12時) (レス) id: f42b11f826 (このIDを非表示/違反報告)
越前love - 更新したんだね頑張ってください (2021年1月10日 8時) (レス) id: ab07f9bac6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：RUGI
| 作成日時：2020年5月2日 20時
