第1話 ページ2
ふと目が覚めると朝になっていた。
Aは起き上がり、そのまま暫くぼーっとする。
ベッドに放り出されていたスマホを手に取り時間を見れば、10時となっていた。
今日は月曜日。つまり、平日である。
もう一つ付け足せば、新一年生はが入学してきて、その他の学年にとっては新学期となってから暫く経っていた。
Aは欠伸をして無意識に頭をかく。
『クソ野郎。』
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何も入っていないぺたんこな鞄を掴み、いつもの道を歩く。
路地の近くで屯っている高校生の横を通り過ぎた。
やはり視線を感じる。
それは怯えたような、恐怖のような視線。
Aは舌打ちをし、溜息を吐いた。
ゆっくりと歩いているとようやく見えてきた校舎や門。
この時間だ。
更に今日は入学式からもう数週間が経っていた。
いつものように飛び越える。
Aは堂々と門を通り過ぎたその時、おい、と声をかけられた。
「全く…また堂々とした遅刻かい、A。」
『げ、またてめえかよ。』
「もう春休みはとっくに終わったぞ。」
『…知ってるケド。』
「つまり、今は授業中。言いたい事が分かったか？」
『なら帰るわ。』「待たんかい！」
面倒くさそうにAは目の前の人物をじろりと見た。
普通の場合、その鋭く珍しい色の瞳に誰もが恐怖を覚えるが、その人物はもう何度もあるので慣れていた。
「お前、クラスが分からんだろう？」
『知らねえ。』
「1組だ。担任はわしだ。」
『最悪。』
「因みに、1組には手塚がおるぞ。良かったな！」
『巫山戯んなババア、帰る。』
「あぁ、後リョーマがテニス部に入ったぞ。」
『あっそ。』
今度こそ止まっていた足を動かした。
寝坊した自分が悪いと分かっていても、もう帰りの時間だと聞き無駄足だった事に苛立ちを覚える。
門を通り過ぎた時にちらりと見えた"青春学園中学校”と彫られた文字。
Aは溜息を吐きゆっくりと学校から離れていった。
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越前love - また何回も見ちゃいました！更新頑張ってください。 (2021年4月30日 7時) (
レス) id: ab07f9bac6 (このIDを非表示/違反報告)
鬼灯(プロフ) - 最っ高に面白いです！！男主でキャラ達に懐かれる設定大好きなのですっごい面白いです！！更新頑張ってください！！！ (2021年3月21日 22時) (レス) id: 6816aad330 (このIDを非表示/違反報告)
越前love - 更新したの見たよ!!!赤也可愛いね^^* (2021年3月10日 19時) (レス) id: ab07f9bac6 (このIDを非表示/違反報告)
仁王彩香(プロフ) - (+_+)(+_+)(+_+)(+_+)(+_+) (2021年2月4日 12時) (レス) id: f42b11f826 (このIDを非表示/違反報告)
越前love - 更新したんだね頑張ってください (2021年1月10日 8時) (レス) id: ab07f9bac6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：RUGI
| 作成日時：2020年5月2日 20時
