第5話 ページ7
『…何用で?』
「理由があったとはいえ無断で試合は良くありません。その罰として、君にはこれを。」
『救急箱…』
「怪我した選手の手当てをお願いします。それでチャラです。あぁ、まあ君は完璧にこなしてしまうので練習は手当ての間は良しとします。」
『どうも。』
「ついでにその極度の人見知りを治してきなさい。」
『…ダルいです。』
無理です。
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「それで不機嫌なのか。」
『…分かります?』
「オーラがいつも違うからな。」
『鬼先輩は、桃城って人と対戦するんですか。』
「あぁ。」
『頑張ってください。』
Aは今試合している中に怪我人はいないか確かめていく。
『…すみません。』
「あ?」
『…右腕、痛めましたね。塗り薬をするので、だしてください。』
「あ、あぁ…悪い。」
そう言ってだした腕に救急箱から薬を取り出し塗る。
『酷くないのでテーピングは大丈夫です…』
「悪いな、
『その試合の罰で…ではこれで。』
「ありがとよ!!」
高校生でも悪い人ばかりではないらしい。
今のような人間ばかりだったらどれだけ苦労しないことかとAは思った。
今のような少しの怪我人は出るかもしれないが、そこまで酷いのはないだろう。
Aはコートに立つ鬼を見る。
酷い怪我人が出るとすれば、この試合だ。
それか、これからの試合か。
『鬼さんも、ダルいことするねえ…嫌いじゃないけど。』
試合が始まり少しすると、やはり鬼の力に敵わず吹き飛ばされる桃城。
だが、何度でも立ち上がる。
『……今年は曲者揃いか。』
脱落した高校生を試合で黙らせ、鬼達に挑み、今年は癖の強い中学生ばかりだとAは思う。
『……成程。』
ほんの少し、楽しみかもしれない。
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nana民(プロフ) - 更新頑張って下さい！ (9月1日 23時) (
レス) @page22 id: 52a3fcc53d (このIDを非表示/違反報告)
ゆき - 更新頑張ってください！ 応援しています (2021年6月21日 21時) (レス) id: 30bd05b899 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきうさぎ - 頑張ってください！ 陰ながら応援しています。 (2021年4月29日 17時) (レス) id: 30bd05b899 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき - 更新頑張ってください！ (2021年4月1日 11時) (レス) id: 30bd05b899 (このIDを非表示/違反報告)
夜 - とても面白くていつも続きを楽しみにしてます。更新頑張ってください！ (2020年11月4日 19時) (レス) id: c9a43346ff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：RUGI
| 作成日時：2020年3月16日 20時
