第18話 ページ20
「着いたようだな。」
「そうですね。」
鬼と徳川が朝食を食べている時、そう話していた。入江は話に少し入ったかと思えば直ぐに食べ終えそのままテニスバッグを担いで出ていった。
「お前は行かないのか、A。」
『あの人達10人は後に着くらしいですよ。』
「…あの男が、そう言っていたのか？」
Aは心の中で何とも言えないモヤモヤを感じ、頷いた。
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「負け組の革命始まれり、だな。」
「みんなやるじゃん。」
帰ってきた中学生の襟にはナンバーの彫られたバッジが輝いていた。
そして、続いて袴田を担いだ金太郎がやって来た。
金太郎が袴田を地面にそっと下ろすと、バッジを金太郎に渡しお礼を言おうとしたその時、強烈なボールが袴田を飛ばした。
「何さらすんじゃボケェーーー!!!!」
全員の視線がとある集団に向けられる。
彼らは一軍のNo.1からNo.10、通称Genius10である。
No.1の平等院が鼻で笑い、徳川を見た。
「徳川ァーーッ!!少しはやる様になったんだろうな!!」
「ッ…」
一歩前に出ようとする徳川の肩に手を置き鬼が止める。
すると、リョーマがラケットを平等院の方に向けた。
「ねえ、次はオレ達とテニスやらない?」
「俺達にも、テニス教えてくださいよ。」
不敵に笑うリョーマと跡部に続き、中学生は一軍の彼らを見上げる。
その様子を中学生から少し距離をとって入江がじっと見ていた。
「逆上せるなよ、小童共。」
平等院の低く威圧的な声がコートに響いた。
その覇気に中学生達は冷や汗をかく。
そして、翌日にシャッフルマッチを行うと宣言した。
「ところで一軍上位10名って、9名しかいないじゃん。」
「ここにおるやろ。」
リョーマの疑問の声に答えたのは、1番コートにいた種ヶ島だった。
羽織ったジャージの襟にはNo.2のバッジがついている。
「これで10名やろ。」
その様子を中学生、コーチ陣が黙って見ていた時、鈍い音がした。
入江は苦笑いをして、後ろを振り向く。
「…鼻、大丈夫かい?A。」
『大丈夫です。』
たらりと鼻から赤いものが垂れた。
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nana民(プロフ) - 更新頑張って下さい！ (9月1日 23時) (
レス) @page22 id: 52a3fcc53d (このIDを非表示/違反報告)
ゆき - 更新頑張ってください！ 応援しています (2021年6月21日 21時) (レス) id: 30bd05b899 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきうさぎ - 頑張ってください！ 陰ながら応援しています。 (2021年4月29日 17時) (レス) id: 30bd05b899 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき - 更新頑張ってください！ (2021年4月1日 11時) (レス) id: 30bd05b899 (このIDを非表示/違反報告)
夜 - とても面白くていつも続きを楽しみにしてます。更新頑張ってください！ (2020年11月4日 19時) (レス) id: c9a43346ff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：RUGI
| 作成日時：2020年3月16日 20時
