記録その玖 ページ10
それからの2年はひたすら鬼を斬った。
その中に、下弦の月が居たりもしたが、もう斬りまくったし能力も使いまくった。
あれから鬼舞辻無惨に会うことはないが刺客を次から次へと送ってくる。
本当にやめてくれ、俺に寝る時間をくれないだろうか!!
そのおかげで俺の睡眠時間は朝から昼まで、完全に生活が鬼と同じになった。鬼じゃねえのに。
鬼舞辻無惨への恨みが日に日に大きくなっていく。
とりあえずお前、絶対に許さねえ。
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「あれからもう4年が経ったんだね。」
『そうだな。耀哉、身体は大丈夫か?』
「そんなに心配しなくても大丈夫だよ。優しい誰かさんが心配性なおかげでね。」
『……それ、俺のこと?』
「ふふ、さあね。」
産屋敷の館にたまに訪れるAは隠の者にはもう産屋敷耀哉の友人として顔が通っていた為入っても何も言われなくなった。
耀哉はあまねという綺麗な女性と結婚しておりAは手紙で聞いたときは酷く驚いたのはまだ新しい。
Aは自分より小さい産屋敷を見下ろす。
『耀哉。』
「なんだい?」
『あの話、本当か。』
「…本当だよ。私の寿命は30年…いや、もっと無いのかもしれない。」
『それは、本当に治らねえのか?もう、手遅れなのか…?』
どうして、こんなにも綺麗な心を持つ産屋敷がこんな目に合わなければならないのか、どうして自分では何も力になれないのか。
Aは拳を強く握る。
「A、そんな顔をしないでおくれ。」
『ッ!!』
「私は幸せだよ。妻がいて、
『…』
「ありがとう。何も力になれない、そんなことはないよ。君のおかげで私はどれほど救われたか。…だから、泣かないで。」
唇を噛み締めたAの瞳からは涙が次々と止まることなく溢れる。
産屋敷は強く握るA拳の上からそっと優しく手を包む。
『何で、お前なんだよ…ッ、何でお前がそんな目にあわなくちゃならねえ…ッ!!』
「呪いなんだよ。」
『……呪い、だと…?』
「これは私の一族の話だよ。…聞いてくれるかい?」
真剣な顔をする産屋敷にAは涙を乱暴に擦り、息を整えると静かに頷いた。
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メリエリ(プロフ) - 凄く面白くてお気に入りです！続きはつくらないのですか？ (2021年7月13日 19時) (
レス) id: 3b02c3cd6d (このIDを非表示/違反報告)
ry_ily(プロフ) - こんばんは！もう更新はされないのですか？？とてもいい作品でもっともっと読みたいです！！更新待ってます！ (2020年5月15日 0時) (レス) id: c05f4833c8 (このIDを非表示/違反報告)
RUGI(プロフ) - 伊之助推しさん» ありがとうございます！神作品だなんて本当に嬉しいです！！これからも更新していくのでよろしくお願いします！！ (2020年2月24日 23時) (レス) id: 23a9fd6e5d (このIDを非表示/違反報告)
伊之助推し - 神作品すぎる、本当にこれ好きなので続木楽しみにしています。 (2020年2月14日 23時) (レス) id: 5a7580d6d4 (このIDを非表示/違反報告)
RUGI(プロフ) - Ecarlateさん» コメントありがとうございます！記録その廿伍に少しだけ書いてあるのですが夢主をおびき寄せるために無惨から呪いを解かれていたという設定です、すみません文章が不足していました汗 (2020年2月2日 17時) (レス) id: 23a9fd6e5d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：RUGI
| 作成日時：2019年12月27日 21時
