記録その肆 ページ5
「どうしたんだい?」
『……俺、会った。その鬼舞辻って奴に昨日会った。』
「!!何もされていないかい?」
『いきなり攻撃してきやがったから俺も攻撃して逃げて来た。』
「それで此処に来たのだね。無事で良かった。」
そう言う産屋敷にAは頭を撫でた。
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「行ってしまうのかい?」
『あぁ、何時までも世話になるわけにはいかねえからな。』
「…そうか。」
『耀哉。』
「!!」
『手紙書くから、出来れば返事をしてくれると嬉しい。』
「私から書いてもいいかい?友人ができたことがないから嬉しいんだ。」
『!!いいよ。だけど、身体の調子が悪い時は書かなくていいから無理しない程度に頼む。』
「…君には敵わないよ。」
『そりゃどうも。』
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私にAという初めて友人というものができた。
彼は柔らかな黒髪にとても綺麗な瞳をしており、不思議な空気を放っていた。
時が止まるというのは、こういうことなのだろう。
「…君は誰だい?」
気が付けばそう声をかけていた。
此処は普通じゃ辿り着ける場所ではないのに、警戒するべきはずなのに…純粋に君のことが気になった。
『A。』
_______________A。
ストン、と何かが落ちた。
彼はAと言うのか。
「私は産屋敷耀哉。」
『産屋敷…長いな。』
「ふふ、そう言われるのは初めてかな。」
ねえ、もう少し話してみたいな。
君は一体何処から来て何をしていたのか知りたい。
「私のお話相手になってはくれないだろうか?」
『俺が?』
「駄目かい?」
彼は迷ってるようだった。
最初に声をかけたとき、一瞬鋭い目をしていた。
そして、使い古された刀。
分かってはいるけど、それでも君と話してみたいんだ。
「私は、君と話してみたい。」
『!!』
酷く驚いた表情をした。
そして、小さく頷く。
彼は、話すと表情が豊かだった。
大切な人達のことを話すときは柔らかな表情で、悔やんでいる表情、悲しい表情…
A。
君は自分を鬼よりも醜い化け物と言ったけど、私は違うと思うよ。
だって君は、とても優しい表情をしているから。
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メリエリ(プロフ) - 凄く面白くてお気に入りです!続きはつくらないのですか? (2021年7月13日 19時) (レス) id: 3b02c3cd6d (このIDを非表示/違反報告)
ry_ily(プロフ) - こんばんは!もう更新はされないのですか??とてもいい作品でもっともっと読みたいです!!更新待ってます! (2020年5月15日 0時) (レス) id: c05f4833c8 (このIDを非表示/違反報告)
RUGI(プロフ) - 伊之助推しさん» ありがとうございます!神作品だなんて本当に嬉しいです!!これからも更新していくのでよろしくお願いします!! (2020年2月24日 23時) (レス) id: 23a9fd6e5d (このIDを非表示/違反報告)
伊之助推し - 神作品すぎる、本当にこれ好きなので続木楽しみにしています。 (2020年2月14日 23時) (レス) id: 5a7580d6d4 (このIDを非表示/違反報告)
RUGI(プロフ) - Ecarlateさん» コメントありがとうございます!記録その廿伍に少しだけ書いてあるのですが夢主をおびき寄せるために無惨から呪いを解かれていたという設定です、すみません文章が不足していました汗 (2020年2月2日 17時) (レス) id: 23a9fd6e5d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:RUGI | 作成日時:2019年12月27日 21時