【WT】凡人の人間関係

第十九話 ページ20

「そんなことよりもA先輩、新型9体目!?」

「マジで?太刀川さんの次に多いじゃん。」


え、ちょ、新型?
さっきから頭がついていかない!!いやいやそれよりもGの方が多く倒してるって。



「お前が今やったやつが新型だよ。」

『このキモウサのことですか?』

「キモウサってお前…」

「出水先輩気にしなくていいっすよ。こいつこういう奴なんで。」

『どういう意味だゴルァ。』


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倒し終え話していたら突然身体に震えが走った。
何だ、これ…



「A先輩?」



何かが来る。
それもこのトリオン量は同じだ。
迅さんの風刃と同じ、いやそれ以上だ。
千佳ちゃんも何かに気付いたのか私と同じ場所を見ていた。





「………鳥?」





黒い角を生やしマントを羽織った男がこっちを見ていた。
その周りには鳥のようなものが主人を守るように周りを回っている。
サイドエフェクトのおかげであれがトリオンだということは分かった。






鳥が突然こっちへと飛んできた。
咄嗟に判断が出来なかったが、運良く当たることなくかわせたが驚いた。
複数の鳥に当たった子がキューブになってしまった。






『何だよあのチート能力…!?』

「おいA!!おれ達はあの鳥狙うぞ!!」

『りょ、了解!!』




さすがA級、冷静だな。
でもあれって当たったらキューブになるんじゃないの?
とりあえずやってみるしかないよね。




『バイパー!!』



迫る鳥に弾をとにかく当てていく。
あー、くっそあの不規則な動きが腹立つッ!!




「うはッ、お前全部に当てるとか変態かよ!!」

『その言い方やめて欲しいッす!!』

「よし、このまま足止めするぞ!!」

『はい!!』





これ、きっつことになりそう。
何か分かってきたぞ、あいつ鳥以外も出来るだろ絶対出来るだろ。





そのまま男が近付いてこちらに来た。
そして、今度は魚に変わる。ほらねー!!





『出水先輩。あっちの方が変態ですよ。』

「あぁ、でもお前もだ。」『何で!?』

「玄界にもいい兵がいるようだ。」

『玄界(ミデン)って私たちのこと?』

「おいコラ集中しやがれ変態!!」

『してますよ出水変態!!』





見てろ、弾の数増やしてやるからな。
私のサイドエフェクトはトリオン増減だけじゃなくてちゃんと操作できる。
つまり…






敵の肩を弾が貫く。





「!?」

『弾の速さも変えれるってこと。』







私の休憩時間を奪いやがった近界民共よ、覚悟しろよ。

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