Jeanne29. ページ29
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「るるるる、心中は1人じゃ出来ない〜」
でもでも 二人なら出来る〜」
階段を一段一段降りる度に苛苛が増し芥川は舌打ちをした。鎖に繋がれ陽気に歌を歌う、かつての上司
___太宰治。
「ぐっ…!」
外套から羅生門を発動させ、太宰の首元を襲った。突然の事に戸惑い苦しむ彼は異能力消しで羅生門を溶かす。
「嗚呼___
君、居たの」
「…此処に繋がれた者が如何な末路を辿るか
知らぬ貴方では無い筈だが」
「懐かしいねぇ
君が新人の頃を思い出すよ」
太宰は目線をあちこちに動かし、それから
真っ直ぐに芥川を見た。
「貴方の罪は重い____
突然の任務放棄、そして失踪
剰え今度は敵としてポートマフィアに楯突く。
___とても、元幹部の所業とは思えぬ」
芥川の恨みを逆なでするかのように太宰は言った。
「____そして、君達の元上司の所業とは
思えぬ…かい?」
君達、とはきっとジャンヌも入っている。
芥川は目をカッと開き、力一杯拳で太宰の頬を
殴りつけた。
口から吐き出した血が床に転がった。
乱れた髪の隙間から嘲笑する太宰の目が芥川を
覗いている。
「…貴方とて扶桑不滅ではない
異能力に頼らなくとも毀傷できる
___その気になれば、何時でも殺せる」
指を鳴らした芥川に彼が怯む様子はなかった。
「___そうかい、偉くなったね」と呟いた。
「___今だから言うけど君の教育には難儀したよ。
飲み込みは悪いし独断専行ばかりするし…
おまけにあのポンコツな異能力だ」
「__貴方の去勢も後数日だ
数日の内に探偵社を滅ぼし人虎を奪う
貴方の処刑はその後だ」
怒りを堪え、拳を強く握る。
芥川は太宰に背を向けた。
「自分の組織と部下が滅ぶ知らせを
不安して聞くが良い」
「出来るかな、君に。
____私の新しい部下は君なんかより
余っ程優秀だよ…」
___骨が割れてしまいそうな程の鈍い音が
地下に響き渡った。
芥川の殴打を受け止めた太宰は右足を器用に伸ばし、
絡ませ彼の腰を引き寄せる。
「何を…!」
「____この引き寄せた方は私がAに教えた
房中術の1つだよ…。
嗚呼、ほら君から彼女の香りがする__。
この部屋に所々残る血痕も彼女の物だ。
予想通りあの後痛めつけられたね。」
「____犬ですか貴方は」
「あはは、失敬な。」
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奥山乃愛(プロフ) - 初コメ失礼します!私、逆ハー大好きなんで嬉しいです!無理せずに頑張ってくださいね! (2023年3月5日 19時) (レス) id: fdc1778b4b (このIDを非表示/違反報告)
初季(プロフ) - ちっぽけさん» あああああフラグ立っちゃたんですか(震え声)了解です!笑 (2018年3月1日 4時) (レス) id: 6dc40941cf (このIDを非表示/違反報告)
ちっぽけ(プロフ) - 初季さん» 最初はこの作品、フラグなしだったんですけどフラグがたってしまって…その時に頑張って回避しようとしてた言葉ですね笑 そうです、その言葉であってます汗 (2018年3月1日 1時) (レス) id: c64884f1ed (このIDを非表示/違反報告)
ちっぽけ(プロフ) - ショコラさん» ありがとうございます!(><) (2018年3月1日 1時) (レス) id: c64884f1ed (このIDを非表示/違反報告)
初季(プロフ) - こびぐすりとはび やくのことでしょうか…?フラグ防止でわざとだったらごめんなさい(><)面白くて大好きです!これからも頑張ってください! (2018年2月26日 0時) (レス) id: 6dc40941cf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ちっぽけ | 作成日時:2018年1月17日 0時