Jeanne18. ページ18
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「___私は貴方が嫌い」
一瞬の隙を突かれてAは私を突き飛ばし手首を蹴り上げた。その衝撃で拳銃が彼女の手に渡る。
「足癖の悪い女になったねぇ」
___いつの間に体術を習得していたんだ。
あの頃のAは弱く、綿毛のように飛んで消えてしまいそうだったのに。私の知らないAを見ているようだった。
「だ、ざいさ…」
「お目覚めかい、敦くん」
声のした方をちらりと見ると溶けた目をした敦くんが
倒れたままこちらを見ていた。
緊迫した状況の中、Aは敦くんを見て
小さく舌打ちをする。
__鏡の国に迷い込んだものは自ら死を選ぶ。
だがポートマフィアの目的は人虎の生け捕り…
だからAは敦くんが自死を選ぶ前に房中術で
誘惑して気絶させた。
でも敦くんへの房中術は溶けてしまった。
彼女が失敗すればきっと___
「A この任務が失敗した時
君はどんな罰を与えられるんだい?」
向けられた銃口が、微かに震えている。
Aは無表情だった。
「教えたら人虎を私にくれますか?」
「___いや。渡さないよ。」
私が即答すると、彼女は笑った。
「ですよね」そう言って空を仰ぐ。
「____もう、二度と外には出れません。
…この容姿のせいで。
死ぬのを待つだけです」
____予想通りの言葉。
けど絶句して目の前が真っ暗になる。
Aは、どんな覚悟で此処に来たのだろう。
ポートマフィアのAへの執着は酷かったが、
4年が経った今、あの時よりさらに酷くなっていた。
__それほど、Aを失いたくなんてないんだろう
「____言えばいいじゃないか!」
敦くんがゆっくりと起き上がった。
完全に体力を奪い取ったはずなのに、とAは驚き発砲した。が、敦くんはそれを全て避けた。
「太宰さんが好きなら、好きだって、助けてって…。
そう言えばいいじゃないか!!
何で言葉にしないんだ!
嫌いだって言い続けて君は逃げているだけじゃないか!」
無表情のAの声。無理矢理感情を抑えているようにも聞こえた敦は、語気を荒げる。
そんな彼の肩を掴み、太宰さ止めた。
Aを苦しめるのに、充分過ぎる言葉。
「____言わないわ、そんな事。
私は太宰さんが大嫌いだから」
Aの香りがそろそろピークに達したようで
視界がぼやけていく。
嗚呼、まずい
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奥山乃愛(プロフ) - 初コメ失礼します！私、逆ハー大好きなんで嬉しいです！無理せずに頑張ってくださいね！ (2023年3月5日 19時) (
レス) id: fdc1778b4b (このIDを非表示/違反報告)
初季(プロフ) - ちっぽけさん» あああああフラグ立っちゃたんですか(震え声)了解です！笑 (2018年3月1日 4時) (レス) id: 6dc40941cf (このIDを非表示/違反報告)
ちっぽけ(プロフ) - 初季さん» 最初はこの作品、フラグなしだったんですけどフラグがたってしまって…その時に頑張って回避しようとしてた言葉ですね笑 そうです、その言葉であってます汗 (2018年3月1日 1時) (レス) id: c64884f1ed (このIDを非表示/違反報告)
ちっぽけ(プロフ) - ショコラさん» ありがとうございます！(><) (2018年3月1日 1時) (レス) id: c64884f1ed (このIDを非表示/違反報告)
初季(プロフ) - こびぐすりとはび やくのことでしょうか…？フラグ防止でわざとだったらごめんなさい(><)面白くて大好きです！これからも頑張ってください！ (2018年2月26日 0時) (レス) id: 6dc40941cf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちっぽけ | 作成日時：2018年1月17日 0時
