Jeanne20. ページ20
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低く掠れた殺気を含んだ怒号が当たりに散らされた
声の主は聞いただけでわかる…!!
「ッ、芥川!!」
声のした後ろへ振り返り睨みつけると彼は鬼の形相で
黒い外套が僕を襲った。
すぐに体の一部を虎へと変えて戦闘態勢をとる
「____ぐ、がはッ」
____羅生門は僕の真横を通り過ぎた。
呻く声とコンクリートに何かを叩きつける音がする。
この声の主は__
「Aちゃん…!!?」
___羅生門は僕ではなく、
ジャンヌの首を締めていた
「Aちゃんに何を!!!」
殴られた衝撃で鼻血を流す彼女がどうしたって
美しい___
血の匂いでさえも
背中を指でなぞられる感覚に陥る
それら全てを我慢して羅生門に食らいついた
「今は邪魔をするな人虎!!!!」
圧倒的な力の差で吹っ飛ばされ、後頭部を壁にぶつけた。意識が徐々に白濁としていく
「______ごめ、ん」
守れなかった
+
「___何を仲良しこよしとしているのだ
ジャンヌ…!!
目的を忘れたか!!」
物凄い怒号を浴びせる芥川さんが私の首を圧迫する
目がちかちかして涙が沢山こぼれていった
「貴様と太宰さんの噂はよく耳にする
____成程…恋仲か
先程の接吻、見間違いなどではない筈だ
…組織への裏切り行為として首領に報告する」
芥川さんの声が耳の中でこだましていく
足がガダガダと震えて息が詰まった
「違っ…」
「彼女は…!ハニートラップで太宰さんを
翻弄させようとしただけだ…!」
遠くで敦くんの歪む声がじりじりと聞こえる。
芥川さんは私を睨みつけた。
羅生門を解除されて首を掴むものが消える。
酸素が一気に体流れて嗚咽を漏らして苦しんだ。
「_____人虎、教えてやろう
ジャンヌの房中術は全て太宰さんが教育したものだ」
静かに彼は吐き捨てた。
耳を塞ぎたくなるような事実
壁に寄りかかった太宰さんの表情はよく見えない。
敦くんは口を開けて声を失っていた。
「房中術を教えた太宰さんに効果があるとと思うか
___人虎
ジャンヌは、端から太宰さんにハニートラップを仕掛けるつもりなんてない」
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奥山乃愛(プロフ) - 初コメ失礼します!私、逆ハー大好きなんで嬉しいです!無理せずに頑張ってくださいね! (2023年3月5日 19時) (レス) id: fdc1778b4b (このIDを非表示/違反報告)
初季(プロフ) - ちっぽけさん» あああああフラグ立っちゃたんですか(震え声)了解です!笑 (2018年3月1日 4時) (レス) id: 6dc40941cf (このIDを非表示/違反報告)
ちっぽけ(プロフ) - 初季さん» 最初はこの作品、フラグなしだったんですけどフラグがたってしまって…その時に頑張って回避しようとしてた言葉ですね笑 そうです、その言葉であってます汗 (2018年3月1日 1時) (レス) id: c64884f1ed (このIDを非表示/違反報告)
ちっぽけ(プロフ) - ショコラさん» ありがとうございます!(><) (2018年3月1日 1時) (レス) id: c64884f1ed (このIDを非表示/違反報告)
初季(プロフ) - こびぐすりとはび やくのことでしょうか…?フラグ防止でわざとだったらごめんなさい(><)面白くて大好きです!これからも頑張ってください! (2018年2月26日 0時) (レス) id: 6dc40941cf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ちっぽけ | 作成日時:2018年1月17日 0時