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No.5 ページ6
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思い出せない。誰だっけ。
確か、入学式の日に英の左側に座ってた子。
｢あー…、もしかして覚えてないかな…？私、白川琴！よろしくね、Aちゃんっ。｣
｢うん。こちらこそ。｣
やけにテンションが高い。こういう子、正直苦手だ。
｢Aちゃんって…、好きな人、いる？｣
｢いないけど。｣
心なしか、白川さんの顔が赤い。
｢えっ、そうなの！？
…じゃあさ、国見くんって彼女とか、いるのかな…？｣
ぱあっと表情を明るくし、彼女は身を乗り出していた
｢英？…いないと思うよ。｣
"英"と聞いて、一瞬顔を顰めたが
白川さんは
｢私ね、国見くんが好きなんだ。｣
そう私に打ち明けた。
｢へー。｣
別に興味なんてない。
たかが他人の恋愛事情に首を突っ込むなんて面倒だ。
｢なんか、ごめんね。私邪魔だったよね。｣
白川さんの気持ちも考えずに、英と仲良くしてしまった自分が申し訳ない
｢え、いいのいいの！気にしてないから！でも、神崎さんだけには伝えておきたかったの。｣
どういう意味が込められてるのかは、この時の私にはわからなかった。
でも、白川さんの真剣な眼差しを見て、明日からは英と関わらないようにしようと思った。
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作者名：もも | 作成日時：2017年11月19日 16時
