防弾少年団とマネージャーの物語【男主】

破壊神 ページ2

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『ほら、起きろ』


ナムジュンの部屋に入り

こんもりと盛り上がっている布団にドカッと座り込む、するとすぐに聞こえるグフッと言うドスの効いた声


『起きたか？』

「ええ…起きましたよ…」


ノソノソと布団から顔を覗かせて、眩しそうな顔をしている


『飯出来てるから、顔洗ってリビング行ってろ』

「……」

『シカトか？』

「もう行くんですか？」

『他のメンバーが居るからな』

「じゃあもっと寝たフリしとけば良かったかな…」

『何だと？』

「そしたらヒョンと長い時間一緒に入れるじゃないですか」


あー、そうだったこいつ。

寝起きはいつも甘えてくるんだ


『お前はいい子だから、手間はかかんないだろうと思ってたけど、だいぶ世話焼きだな』

「ふふ、そうですよ？」


だから、と言いながら俺に向かって大きな腕を広げている


『何だ？』

「おはようのハグ、してください」


こいつの寝起きの姿には本当に呆れる。

警戒と気だるさを含めた顔をナムジュンに向ければ、うん？とでも言いたそうな顔で俺を見つめている


『面倒臭い』

「じゃあ俺がヒョンのところに行きます」


それ程遠くはない距離だが

ベッドから降りたナムジュンは俺の言葉を聞くよりも先に俺の元に足を進め

吃驚するくらいの力を込めて俺を抱き締める


『アッホ…苦しい…』


壊滅的なこいつの力に心臓が握り潰されそうなほど苦しくて呼吸困難になりそうだ。


「まだまだですよヒョンー…」


眠そうな声を出したかと思えば俺の肩に顔を埋めて、ずっしりとした重みが体全体にかかったのがわかった


『……は？』


ガッツリと俺をホールドしたまま

そう、こいつは俺の肩で二度寝をかましていた。









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