ヴァンパイア west

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藤井side


神山「流星は昔のことが……」



青い羽で飛びながら神ちゃんの言葉を思い出す。




俺は自分でもわかるくらい昔は今よりも優しくてやわらかかった。




〜流星の昔〜



女の子「えーん」泣


いつものように屋敷でひっそりと身を隠していると外から女の子の泣き声が。



いつまで経っても消えないのでウザったらしくなって外に出た。



藤井「なにしてんねん。うっさいねん。」




外には泥だらけの5歳くらいの女の子がコケていた。




女の子「うっ…えっぐ……あなたは誰…？」



藤井「俺はなこわいこわいヴァンパイアやぞ？お前を食べちゃうで……？」



俺は脅かしのつもりで牙をみせて目を見開いた。



女の子「ばんぱいあ……？うふふ……あははは｣



藤井「なにがおもろいねん！」




女の子「キャハハ」

脅かそうと思ったのに笑っとるし。だから人間は分からん。



神山「なんやなんや〜」


世話好き神ちゃん登場。




神山「ありゃりゃ！コケて足から血出てるやん！絆創膏……」



藤井「なんで？そんなん要らへん。」



そう言うといつもの癖で女の子の膝をペロっとなめてしまった。





神山「それ！人前でやるなよ！」


やば……ついいつもの癖で



女の子「……あれぇ？治ってる！」



神山「淳太くんよんで記憶消してもらう？」



藤井「いや、この子まだちっちゃいしいけるやろ？」




神山「それも……そやな」





それに淳太に報告したら怒られるし……




女の子「痛くなーい！ありがとぉ！」



神山「もぉ日暮れるで？帰りや〜」




女の子「うん！バイバイ！」




その日からその女の子は毎日遊びに来るようになった。

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