ヴァンパイア west

幽霊廃墟 ページ1

Aside


大吾「起立。気をつけ。礼。」


皆｢「おはよーございます。」｣


大吾の挨拶で始まる朝。


そんな当たり前で刺激の無い日常がずっと続くと思ってた。



キーンコーンカーンコーン……


大吾「なぁ！A！」



貴『何よ大吾…朝から』



この朝から元気な男子は西畑大吾。
私の幼なじみであり、さっき挨拶してたみたいにこのクラスの学級委員も務めてる。



大吾「あのさ、Aは知ってる？幽霊廃墟！」


貴『休み時間になったと思ったらまたその話？』


大吾「なに？A知ってるん？」


その幽霊廃墟…？ってのは今、皆噂してる


貴『皆噂してるやん。あれやろ？元はヤンキーのたまり場やったんやろ？』


大吾「そうそう！でも、勝手に物落ちてきたり、窓ガラス割れたりして今はホンマに誰も使ってないねん〜」


なんでそんなに嬉しそうな顔してるねん…


大吾「で！お願いあるねんけど……」


貴『もしかして……』



大吾「そう！そのもしかしてやねんけど！今日放課後行けへん？」



貴『えー……大吾委員会は？』



大吾「それがな、今日はないねん！」




こんなときに限って無いとか……




まぁ暇やし、嫌って言ってもどうせ連れていかれるしな〜



貴『ええよ？』



大吾「ほんまに？！Aが快くOKするとか珍しいなぁ〜」



貴『だって断っても連れていかれるんやろ？あ、それともいかんとこか？』



大吾「いやいや！一緒に行こ！」



貴『じゃあ放課後な？』



この後あんな事が起こるとは思ってなかった……。

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