黒服のＷＥＳＴくん

高校生キャバ嬢 ページ1

Aside

眠い目を擦りながら小さなアパートから登校する毎日。



父は借金を残して逃亡。
母は病気で14のときに他界。
親戚からは縁を切られて頼れる人もいない



周りから見ればかわいそうで惨めな子。




でももう慣れた。



神山「おはよー！A？眠そうやな」



貴『まぁ……昨日は最後まで残ってたからね？』



この朝から元気な男の子は神山智洋。私の幼なじみであり、私の家庭事情を知っているただ1人の友人。




神山「最後までって3時？！」



貴『うん。お得意さんが競馬当たったんだって〜』



神山「大変やな〜寝れたか？」



この3時と言うのは深夜3時のこと。


私は高校生になってから学費、生活費などを稼ぐためにキャバク……夜のお仕事をしている。もちろん知っているのは神ちゃんのみ。


神山「忙しくてもしっかり寝なお肌に悪いで？」


はい！といって私に投げてきたのはデコポンミックス


貴『ありがと笑笑』



神山「そーいえばさ……俺もバイト始めよーかなって……」


貴『そーなんや！何するん？』


神山「まぁそのうち分かるよ…」



そのうち分かるってなんや……？



神山「そーいえば……もうそろそろ遅刻になるで？笑笑」


貴『え？！やばいやん！走れー！』



２時間ほどしか寝てないわたしにとってダッシュはつらかった

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