ジャニストで妄想 短編集

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Aside



貴『え……？』


掴まれた手を振りほどくことも出来ず私は戸惑ってしまった。





神山「このままでええから聞いてな？」






神山先生はゆっくり話し始めた。





神山「入学式、Aちゃん保健室来たの覚えてる？」





そう言えば……









すずね「A〜？はやく！遅れちゃう！」




あの日は入学式やのに寝坊した。




貴『すずね待ってー！』





なんとか校門の近くまで来た時……






貴『待ってって……うわ！！』




ドサｯ




気づくと道路に寝転がってる私。






すずね「わー！Aいける？」






貴『最悪……痛った……』




膝からは血がじわりとにじみ出ていて新しい制服は無事やったけど、裾の部分が汚れてる……






すずね「とりあえず保健室いく……？」





貴『でも完全に遅刻しちゃうから、すずねだけでも先行っといて〜』






最悪保健室の先生に説明してもらえばいいや。





すずね「わかった〜気をつけてね！」





貴『あ……場所わからないや。』




私は始めていく保健室に少しドキドキして廊下を歩いていると、前から白衣を着た人が。





貴(理科の先生……？)





私の隣を走って通り過ぎて言った白衣の先生。




？「っとと……君、膝から血ぃ出てるで！」




通り過ぎたと思っていた先生は急ブレーキをかけて戻ってきてくれた。






貴『実はコケちゃって……保健室ってどこにあるか分かりますか？』




？「お〜それなら俺保健の先生ですよ！」





貴『あ……』





？「俺は神山智洋って言うねん！さっ手当しに行こか？」





そう言って私の前を歩く神山先生。





ガラガラ……





保健室はアルコールの匂いとコーヒーのいい匂いが。




神山「そこ座って〜」




近くのイスに誘導されて座る。





貴『痛た……』




膝からは血が出ている。





神山「ちょっとしみるよ？」





そう言って消毒をしてくれた神山先生。




貴『いっ……』





神山「はい！これでいいよ！」




神山先生は絆創膏を貼ってくれた。





貴『ありがとうございました！』







神山「あ……君名前は……」




私は式に遅れると思い、急いで保健室を後にした。

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