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Aside
貴「誰？」
勢いよく振り向いた私は体制を崩し、倒れそうになる。手探りで掴むものを探すけどそんなものあるはずもなく、倒れそうになる。
小瀧「おっと…危ない。」
貴「望くん？」
倒れる。そう思っていたけどいつまで経っても痛くない。その代わりに誰かに支えられてる感覚がする。
小瀧「驚かせちゃった？ごめんな？」
貴「いや…こっちこそごめん。重いでしょ？」
私は今、小瀧くんの胸に抱えられてる。
Tシャツ一枚しか着てないのかな？しっかりとした体格ってわかるし、小瀧くんの心臓の音が直に聞こえてくる。
小瀧「重くないで？むしろ軽いくらい。ちゃんと食べてる？」
貴「食べてるよ笑」
そう返したところで、小瀧くんによって椅子に座らされる。
貴「ありがとう。」
小瀧「いえいえ。でも驚いた。寒そうやったから上着かけたら、誰？って聞かれるねんもん。おまけに倒れそうになるし笑」
小瀧くんはなんの悪気もないんやろう。それは分かってる。
小瀧「あのさ？さっきから気になってたんやけどさ？聞いてもいい？」
貴「ん？」
なんとなく聞かれることはわかってた。
小瀧「君はどんな理由で入院してるん？」
そう聞いてきた小瀧くん。
心なしかその声はさっきの声よりも弱いように感じた。
貴「私ね？見えないの。」
小瀧「見えない？」
貴「そう。原因不明の病気。ある日突然私の目から光が消えてん。」
私が伝えると、しばらくの間何も聞こえてこなくなった。小瀧くんは、今どんな顔をしてるんかな？困った顔？悲しい顔？
そんなことを考えていると次は小瀧くんが教えてくれた。
小瀧「俺はな？サッカーやっててさ？もう大学も推薦で決まってるねん。けど、怪我しちゃってさ〜？それで入院してるねん笑」
そう笑いながら言ってくれた小瀧くん。
この場を明るくしようとしてくれてるのかな？
そうだとしたら私も応えなくちゃ。
貴「そっか〜…じゃあ1ヶ月もしたら退院しちゃうのか〜！寂しくなるね笑」
これが私の精一杯の応え。
のはずやったけど、その後にも何故か沈黙が続く。
小瀧「そやな…」
小瀧くんがそういった後すぐに多数の足音が聞こえて来た。
コンコン…
看護師「夕飯の時間ですよ〜。」
そう言いながら入ってきた看護師さん。
私たちはそこから無言で別れて、各自のベッドへと戻った。
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神山恋(プロフ) - 寝る前に読んだら涙が止まらなくなりました！ww大号泣！！感動しました！ありがとうございます！！これからも楽しみにしてます！ (2018年3月27日 23時) (
レス) id: 75eaf3375c (このIDを非表示/違反報告)
suger(プロフ) - あんずさんの作品をやんでほとんどの作品で泣いてます。笑 これももちろん号泣でした、(T_T) 最高すぎます(T_T) (2018年2月23日 23時) (レス) id: 03dda3774f (このIDを非表示/違反報告)
あんず(プロフ) - のんななさん» ありがとうございます！他の作品でも色々書いているので良かったらお立ち寄りください！ (2018年2月18日 17時) (レス) id: 5484d1d8ff (このIDを非表示/違反報告)
のんなな(プロフ) - 途中から涙腺やばすぎました。ほんとにほんとに泣きました！こんなにいい作品ありがとうございます!!他の作品も新しい作品も更新楽しみにしてます!! (2018年2月12日 12時) (レス) id: b004e3ed3d (このIDを非表示/違反報告)
あんず(プロフ) - 魚座さん» そう言っていただけて本当に嬉しいです。初めてこういう系統のお話を書いて、正直不安でしたがコメントいただけて自信つきました！こちらこそ、この作品に出会ってくれてありがとうございました！ (2018年2月5日 1時) (レス) id: 5484d1d8ff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あんず
| 作成日時：2017年12月26日 2時
