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小瀧side
俺がベッドに入ってから少しして、窓の方で物音がした。
さっきよりもだいぶ体調が良くなったのでベッドから起き上がり外の様子を見ることに。
小瀧「Aちゃん…？」
そこには外を見つめるAちゃんの姿があった。
貴「さむ…」
かすかに聞こえたその声。
よく見るとAちゃんの格好は薄着で寒そう。その姿を見ていてもたってもいれなくなって思わず自分の来ていた上着をかけてあげた。
貴「誰？」
その瞬間、勢いよく振り向いたAちゃんはバランスを崩して倒れそうに。必死に掴むものを探すけど見つかるはずもなく…
小瀧「あっぶな…」
気づくと体が動いてて、Aちゃんを抱き抱えてた。
小瀧「驚かせちゃった？」
貴「いや…こっちこそごめん。重いでしょ？」
そう言って自力で立ち上がろうとするAちゃん。
長袖のTシャツ一枚しか着てないからAちゃんの温もりが直に伝わってくる。
小瀧「重くないで？むしろ軽いくらい。ちゃんと食べてる？」
貴「食べてるよ笑」
そう笑って返してくれたけど、ほんまにめちゃめちゃ軽くて腕も細いし、ほんまにちゃんと食べてるのか心配になる。
小瀧「でも驚いた。寒そうやったから上着かたら、誰？って言って転けそうになるんやもん」
ここまで言ったところで、さっきから抱えてた疑問がつい口に出てしまった。
小瀧「なぁ、聞いてもいい？」
貴「ん？」
小瀧「君はどんな理由で入院してるん？」
この言葉を言ったあとに、はっとした。
もしかしたら聞いたらあかんかったことかもしらん。誰だって言いたくないことの一つや二つあるやろう。恐る恐るAちゃんの顔を見ると答えてくれた。
貴「私な？見えへんねん。」
小瀧「見えへん？」
貴「そう。原因不明の病気。ある日突然私の目から光が消えてん。」
そう言いながら少し笑って見せたAちゃん。
そうか。だから俺と話してる時も下向いて目つぶってたんか。
小瀧「俺はな？サッカーやってて、もう大学も推薦で決まってるねん。けど怪我しちゃってさ？それで入院してるねん笑」
俺はそう笑って見せた。
すると、Aちゃんも少し笑いながら言った
貴「そっかー。じゃあ1ヶ月もしたら退院しちゃうのか〜笑寂しくなるね〜」
そう言われてすぐには言葉を返されへんかった。
小瀧「そやな…」
この時俺はAちゃんに嘘をついたから。
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神山恋(プロフ) - 寝る前に読んだら涙が止まらなくなりました！ww大号泣！！感動しました！ありがとうございます！！これからも楽しみにしてます！ (2018年3月27日 23時) (
レス) id: 75eaf3375c (このIDを非表示/違反報告)
suger(プロフ) - あんずさんの作品をやんでほとんどの作品で泣いてます。笑 これももちろん号泣でした、(T_T) 最高すぎます(T_T) (2018年2月23日 23時) (レス) id: 03dda3774f (このIDを非表示/違反報告)
あんず(プロフ) - のんななさん» ありがとうございます！他の作品でも色々書いているので良かったらお立ち寄りください！ (2018年2月18日 17時) (レス) id: 5484d1d8ff (このIDを非表示/違反報告)
のんなな(プロフ) - 途中から涙腺やばすぎました。ほんとにほんとに泣きました！こんなにいい作品ありがとうございます!!他の作品も新しい作品も更新楽しみにしてます!! (2018年2月12日 12時) (レス) id: b004e3ed3d (このIDを非表示/違反報告)
あんず(プロフ) - 魚座さん» そう言っていただけて本当に嬉しいです。初めてこういう系統のお話を書いて、正直不安でしたがコメントいただけて自信つきました！こちらこそ、この作品に出会ってくれてありがとうございました！ (2018年2月5日 1時) (レス) id: 5484d1d8ff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あんず
| 作成日時：2017年12月26日 2時
