黒服のWESTくん 4 (ページ2)

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重岡side

神ちゃんに告白を聞かれたり、小瀧に相談したり……今週は色々ある。

ピーンポーン

重岡「ふーい」

望がついたようでチャイムが鳴った。

小瀧「おじゃまします〜」

重岡「どーぞ。」

普段のベスト姿の望じゃなくて私服姿の望。
なんか久しぶりに見たなぁなんて思いながらリビングに通す。

重岡「コーヒーでええ？」

小瀧「おー」

俺はコーヒーを入れながら望の方を見ると目が合った。その時は気にしなかったけどさっきからやたら視線を感じる。

重岡「え、なぁなに？」

小瀧「いや…う〜ん…まあ言うわ。」

小瀧「俺さ〜、まぁ俺も、告白した。」

重岡「ふーん。そーなんや。」

小瀧「え？驚かんの？」

まぁ何となくそんなことやろうと思ってたし、今更驚くも何もないけどなぁ…

重岡「まあ分かってたし。それよりもさ、なんで俺に呼ばれたかは聞かへんの？」

俺がそういうと、あっとした顔をしたので話を続けた。

重岡「まぁ…なんていうの？その……俺もAが好き。望もAが好き。そうやろ？」

小瀧「おん。」

重岡「まぁライバル同士やけど、それはそれで俺は別にええ。けどさ、ライバルにしか相談出来んことあるんや。」

小瀧「なに？」

重岡「それは、俺達とAは黒服とキャストって関係ってこと。」

俺がそういうと望の顔はだんだん曇り始めた。望も薄々は分かってたんやろう。

重岡「お前は…どうする？もしも、Aと付き合えるってなった時、お前は黒服やめるんか？それともAにやめてもらうんか？」

小瀧「それは…しげも一緒やろ？」

重岡「俺はそれがわからんから聞いてるねん」

そういうと望も黙り込んだ。
沈黙が続き、コーヒーに手を伸ばす。

重岡「やっぱわからんよな！！！」

俺がおっきな声でそういうと望はビクッとした。

小瀧「へぇ？」

重岡「へぇ？じゃないわ笑そんなこと誰にもわからんよな！うん！そうや！」

小瀧「しげ、どーしたん？頭おかしなった？」

俺が沈黙を破ってあげたのにそんな言いようはないんちゃう？笑

重岡「そんな言い方ないやろ笑俺はお前が困ってるから助けてあげただけやぞ！」

小瀧「あ〜はいはい。ごめんごめん笑」

俺がそういうと望も笑っていつも通りの雰囲気になった。