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Aside
父｢お前は俺から逃れることなんて…できないのだ。例え逃げたとしてもどこまでも負ってみせる……｣
貴｢いや……やだ…｣
神山｢おじょ……さま。。逃げてくだ……｣
貴｢やだ……神山！いやぁぁぁぁぁ！｣
神山の周りは血だらけで、藤井さんや中間さん…重岡さん、皆さんが倒れていて屋敷は燃えている…
神山｢……さま？お嬢様？｣
貴｢っは……｣
神山｢大丈夫ですか？うなされていましたが…｣
私はベッドの上にいた。朝日が眩しい。
悪い……夢を見ていたんだと気づいた。
夢だとわかっているのに、不安になり、思わず神山に抱きついてしまった。
神山｢お…お嬢様?!｣
貴｢ごめんなさい。しばらくこのままにさせて。悪い…夢を見たの。｣
そう呟くと、察してくれたのか優しく抱きしめて、頭を撫でてくれた。
神山｢どんな夢なんですか？｣
貴｢神山が……皆がお父様に……｣
神山｢そうですか…｣
貴｢間違って……なかったのよね。私たちはあそこから逃げて正解だったのよね？｣
私は今までずっと思っていたことを聞いた。これまで何度も我慢していたことなのに、ついに聞いてしまった。
神山｢それは…正直誰にもわかりません。あそこから出て幸せか、不幸かはこれから決まります。それを決めるのはお嬢様。A様でございます。｣
神山はそういったあと、私の目を見て言ってくれた。
神山｢僕は…お嬢様が幸せになれるのなら、何でもします。例えそれが…間違っていようとも。｣
貴｢神山……？｣
神山がたまに見せるこの目。
なんとも言えない……真剣で冗談を言ってるようには思えない目を何度か見てきた。
貴｢うん……｣
私が返事をすると、先ほどとは打って変わってニコッと笑顔になり、私から離れた。
神山｢さっ！１階で皆が待っています。朝食に致しましょう。お顔用の水はそちらにご用意してます。タオルはこちらに。｣
そう説明する神山は、執事の神山智洋にもどっていた。
神山｢では私は先に行ってまいります。すぐに藤井がこちらに来てお召し物をご用意すると思いますので、お着替えが終わり次第、1階へ。｣
貴｢え、えぇ……。｣
てきぱきと説明したあと、しっかりと一礼して部屋をあとにした。
貴｢顔洗わなきゃ……｣
こうして、私の逃走生活1日目が始まった。
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SIRURU(プロフ) - このお話が大好きです。更新頑張ってください！応援してます…！ (2018年3月16日 19時) (
レス) id: f746aab1e6 (このIDを非表示/違反報告)
虹香 - 面白いです！無理せず更新頑張ってください！私も受験生なので大変なの分ります。応援してます！！ (2017年11月17日 21時) (レス) id: 08ce2e4352 (このIDを非表示/違反報告)
朱 - あんずさん» はい！ずっと待ってます！このお話大好きなので！時間があれば、更新お願いします！無理はしないで下さいね！ (2017年8月26日 8時) (レス) id: 9e5e6a1601 (このIDを非表示/違反報告)
あんず(プロフ) - 朱さん» いえいえ！何も言わない私が悪いんです！見てくださる方がいる限り更新しなければならないのにそれを怠ってしまいました…更新はゆっくりですが続けていこうと思いますのでそれでも良ければ見てやってください！ (2017年8月23日 18時) (レス) id: 51e1914d91 (このIDを非表示/違反報告)
朱 - あんずさん» そうだったんですか.....ごめんなさい、何も知らないのに言ってしまって...受験頑張ってください！ (2017年8月23日 9時) (レス) id: 9e5e6a1601 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あんず
| 作成日時：2017年6月10日 16時
