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Aside
貴『え……あ……』
私は差し出された手に戸惑っていると後ろから淳太くんが助け舟を出してくれた。
中間「のんちゃん!そんなこと後でええから!まずしげの治療するで!」
そう言って階段を降りるように指示する淳太くん。私が階段から降りようとするとふわっと小瀧さんに抱き上げられた。
貴『え?!』
小瀧「えーと……なんかやりたかってん!笑笑」
そう言って小瀧さんは軽々と私を持ち上げて階段を降りていく。
階段を降りた先は廊下になってて一番奥はおっきな広場になってる?
貴『あの……神山に会いたいです。』
小瀧「神ちゃんか……?わかった。」
小瀧さんは察してくれたのか私を優しく下ろしてくれた。後ろでは淳太くんと藤井さんがしげのことで騒いでる。
小瀧「そこの右から2番目の部屋におるから。ひとりで行くやろ?みんな奥のおっきい部屋おるから。話し終わったら出ておいで?」
そう言って小瀧さんは背中を押してくれた。私はその優しさと気遣いに感謝しながら言われた部屋に入った。
コンコン…… 貴『失礼します……』
返事がないので部屋に入ると丁度着替えてるところやった。白いワイシャツを取ろうとしている神山の背中や腕には包帯が巻かれていた。
貴『神山……!』
私は耐えきれなくなってそのまま背中に抱きついた。これまでに無いくらい神山が愛おしく思えた。生きててくれてありがとう。
神山「お嬢様……?」
貴『ごめん……ごめんなさい!私勝手に諦めてた。もうダメなんやって…。』
私は神山に再開できた喜びがいろんな言葉となって飛び出した。普段のお屋敷では抱きつくことなんて許されへん。もしもそういう事があれば神山の方からすぐに離れる。けどここはあの嫌なお屋敷じゃない。
神山「お嬢様……?こちらこそすみません。お嬢様を少しでも不安な気持ちにさせてしまった私は大罪人です。」
貴『そんなことない。私は……あなたが生きているだけで嬉しいの。』
神山は私の方へ向き直してくれて優しく抱きしめてくれた。
あれ……?こんなに神山は男らしい体つきやったっけ?こんなに広い胸で抱きしめてくれたのはいつぶりやろ?
神山「そろそろ行きましょうか?なんだか……私ので番かもしれません笑笑」
貴『そうやね笑笑重岡さんが手を汚してるの。手当してあげないと』
私たちは堂々と手を繋いでみんなの待つ部屋へ急いだ
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SIRURU(プロフ) - このお話が大好きです。更新頑張ってください!応援してます…! (2018年3月16日 19時) (レス) id: f746aab1e6 (このIDを非表示/違反報告)
虹香 - 面白いです!無理せず更新頑張ってください!私も受験生なので大変なの分ります。応援してます!! (2017年11月17日 21時) (レス) id: 08ce2e4352 (このIDを非表示/違反報告)
朱 - あんずさん» はい!ずっと待ってます!このお話大好きなので!時間があれば、更新お願いします!無理はしないで下さいね! (2017年8月26日 8時) (レス) id: 9e5e6a1601 (このIDを非表示/違反報告)
あんず(プロフ) - 朱さん» いえいえ!何も言わない私が悪いんです!見てくださる方がいる限り更新しなければならないのにそれを怠ってしまいました…更新はゆっくりですが続けていこうと思いますのでそれでも良ければ見てやってください! (2017年8月23日 18時) (レス) id: 51e1914d91 (このIDを非表示/違反報告)
朱 - あんずさん» そうだったんですか.....ごめんなさい、何も知らないのに言ってしまって...受験頑張ってください! (2017年8月23日 9時) (レス) id: 9e5e6a1601 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あんず | 作成日時:2017年6月10日 16時