Cant'stop ~お嬢様と執事~

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Aside



チュンチュン……




窓の外から聞こえる小鳥のさえずり。朝が来た。とっくに目は覚めてるけどあいつが来るのを待つ私。




ドタドタ…




ほらね？今日も来た。ねぼすけな私を起こしに昔から私に仕えてる執事がやって来た。



神山「失礼しますよ……？」



軽く確認してから入ってくる神山。
私が返事をしないと寝たふりをしてるけど気づいてへんっぽい。





神山「まだ寝てるんか……？ほんっまに」




私が寝てると分かるといつも見たいな丁寧語じゃなくなる神山。まぁ、昔から一緒におるし？私が起きてる時でもなる時あるからええけど……





神山「それにしても…Aお嬢様は昔からよく寝るなぁ…」





神山はそう言いながら私の頬を急につつき出すから驚いた。薄目を開けて見ると優しそうな表情で笑ってる。




貴(こんな表情…久しぶりに見た……)




私はちょっと照れてしまって。スグに離れた神山の背中を見てしまう。
神山はカーテンを開けて、息を吸う。




神山「よし。Aお嬢様！！あさですよ！！おーきーてーくーだーさーい！」




貴『は、はいはい……おはよ。神山。』




神山「おはようございます。今日はすんなり起きるじゃないですか。」




貴『そんな時もあるの。』




まぁ、ずっと前から起きてたけどね？
それにしても、今日の朝は久しぶりに久しぶりに少し幸せやって感じた。
神山の優しい笑顔が見れたから。



神山「着替えながらでいいので聞いてくださいね。今日の午前は乗馬、テーブルマナー。午後からは2時間の勉強と、1時間の読書と裁縫が入ってます。」





今日の予定を聞いて、朝の幸せな気持ちは薄れていった。

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