ひとりじゃない ページ28
重岡side
ﾎﾞﾀﾎﾞﾀﾎﾞﾀ……
貴『っ……！』
目の前に広がる光景はなんやろ。
Aが萩花を抱きしめてる。でも二人の間からは真っ赤な血が流れてる。
重岡「A……！」
藤井「やめろ。」
俺がAの元へ行こうとすると藤井に止められた。
重岡「なんっでやねん！怪我してるんやぞ？！はよいかなあかんやろ！」
藤井「今！今……俺たちに出来るのは見守ることやろ？！ここで俺達が間に入っても意味あらへんやん！」
重岡「でも……Aが……。」
藤井「……君はAちゃんの事が好きなんやな？」
重岡「え……？」
俺は「好き」の言葉に反応した。
藤井は俺の肩をしっかり掴んでAの方を向かせた。
藤井「よお見とき。Aちゃんはこれくらいで潰れる子じゃない。自分の好きな相手の戦うところを見るのがお前の仕事や。」
重岡「おう……。」
俺は静かに見守った。
Aと萩花の話す声が聞こえる。
その声は震えていて泣いているのがわかる。
貴『あなたは……！ひとりじゃない！』
萩花「……うぅ」
貴『今まで寂しかったんやろ？辛かったんやろ？私が友達になるから…！萩花さんが死んだら悲しむ人はここにおる！だから……』
絶え間なく流れ続ける血。どうやらその血はAの太ももから流れているらしく出血量が多いのか息を切らしながら話すA。
貴『だから……生きて！』
萩花「うぅ……あぁぁぁ……」
『生きて』
Aのその一言で萩花は掴んでいたナイフから手を離した。
子供のように泣き続ける萩花の背中を優しく摩ってあげるAはまるで萩花の昔からの友達のように見えた。
萩花「ごめん……ごめんなさい……」
貴『これからはずっと一緒に居よ？私がいちばんの友達やから』
そう言いながら笑っているAにも限界が来たのか目配せして俺を呼んだ。
貴『しげ……萩花さんのこと……おねがい。』
重岡「A……？おい！」
そういった後俺の肩に頭を載せて意識を失ったA。
床には大量の血が広がっていた。
重岡「救急車……！はよ！」
重岡「小瀧は萩花さん頼む。神ちゃんと�霤弔�んは外で救急車待っててください。中間さんはタオル持ってきてください。」
俺は自分でもびっくりするくらい落ち着いて指示を出していた。
重岡「まだ死んだらあかんで……。伝えなあかんことが残ってるんやから」
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ゆな(プロフ) - あんずさん» はい。更新頑張ってください (2017年12月2日 14時) (
レス) id: 357f497189 (このIDを非表示/違反報告)
あんず(プロフ) - ゆなさん» いえいえ！心配してくれてありがとうございます！！これからも更新頑張りますので、どうか完結まで宜しくお願いします！ (2017年12月2日 14時) (レス) id: 51e1914d91 (このIDを非表示/違反報告)
ゆな(プロフ) - あんずさん» そうでしたか｡しつこく言って､すいません｡ (2017年12月2日 12時) (レス) id: 357f497189 (このIDを非表示/違反報告)
あんず(プロフ) - ゆなさん» レス遅くなり申し訳ありません！！コメントありがとうございます！テスト期間に入っていてなかなか更新できませんでした…申し訳ありません。ご心配お掛けしました！！ (2017年12月1日 14時) (レス) id: 51e1914d91 (このIDを非表示/違反報告)
ゆな(プロフ) - あんずさん» 体調大丈夫ですか？もしなにかあったら教えてほしいです｡私達はあんずさんの事がすごく心配なんです｡(照) (2017年11月30日 20時) (レス) id: 357f497189 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あんず
| 作成日時：2017年5月10日 16時
