黒服のＷＥＳＴくん 3

自分の意思 ページ2

小瀧side



Aと喋らへんくなって3日が過ぎた。
正直そろそろ限界。なんも楽しくないし何よりも萩花の言いなりになるなんて……



小瀧「こんなん……もういやや。」




一番強く感じたのは自分の弱さ。３日間話さないだけでこんなに弱ると思ってなかった。それだけAの事が必要やねん。今更……やけどさ？




萩花「しんどい？」




小瀧「……」



萩花「なんか私とおっても楽しくなさそうやしさ？かなりこたえてるねんな。」




分かってるんやったら……やめて欲しい。




小瀧「じゃあ解放してく……」



萩花「これ見れば？」




渡された1枚の写真。俺はその写真を見た瞬間力が抜けた。



小瀧「A……しげ……？」



その写真はしげとAが抱き合っている写真。



萩花「これを見てもまだAちゃんの事好きなの？」





好き……？そっか……おれAのこと好きなんか。



萩花「もうAちゃんの事なんか忘れ……」






小瀧「これで満足？」




萩花「は……？」





小瀧「俺達の仲を壊すのが目的やろ？そんなの通じひんで？俺はお前のために動いてるんじゃない。」




萩花「なっ……」






小瀧「Aの為や！勘違いすんなよ！もう決めたから。Aは……Aは俺が守る！傷つけれるもんならやってみろ。」




萩花「……」




小瀧「俺が……守り抜いて見せるかんな！」




そう言って俺は萩花の横を通り過ぎしげの方に向かった。この前と違い心には固い意志があった。




小瀧(もう何も気にせん。怖がらん。ただAを守る。それだけや。)

・→←・

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す